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インタビュー

the GazettE 『TOXIC』

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2011年10月05日 18:04

更新: 2011年10月05日 18:04

インタヴュー・文/土田真弓





[ interview ]


哀しみの淵にズブズブと沈み込むような、荒涼とした音世界を築いた前作『DIM』から2年3か月――theGazettEよりニュー・アルバム『TOXIC』が届けられた。その間に彼らはレーベルを移籍し、新たな環境で5枚のシングルをリリース。さらには東京ドーム公演という大舞台も経験するなかで、〈the GazettEとは何なのか〉を改めて見い出したという。

ラウド・ロック~ヘヴィー・メタルをはじめとしたハード・エッジなバンド・サウンドを基盤に、ヒップホップやエレクトロなどダンス・ミュージックへのアプローチも見せる5人だが、本作においては、鋭利な攻撃性を露わに聴き手を蹂躙する重量級のデジタル・ビートを採用。刺激の強い毒をもってメインストリームを制覇しにかかる彼らの〈いま〉を探るべく、RUKI(ヴォーカル)と麗(ギター)に話を訊いた。



the GazettEとは何なのか



——2010年のレーベル移籍後、5枚のシングルと東京ドーム公演を経て今回のアルバム『TOXIC』へと至るわけですが、シングル群は今作に収録されていることもありますし、2010年以降の活動から振り返らせてもらえればと思います。まず移籍後第一弾シングルの“SHIVER”。これはヘヴィーなリフを主体とした王道感のあるロック・サウンドで。


RUKI「そうですね。言ってしまえば新しくはない、っていう。シングルはいつも何かしら変わったものを出したりしていたので、自分たちが昔やっていたような、オーソドックスな曲で勝負したかったっていうのが当時はありましたね」

——奇を衒わずに。


「“SHIVER”を出す前に『DIM』っていうアルバムがあったんですけど、それがコアなほうに偏ってたんで、その反動もあったのかな。前までいた環境ではいろんな場面で負の方向に向かってしまうことがあって、それで『DIM』が出来たんですけど、向上心も含めて、どこかでバツン!と変わりたいっていう想いは少なからずあって。だから、“SHIVER”の時点では勢いみたいものは確実にあったと思います」


——続いて2枚目の“RED”ですが、これは“SHIVER”ありきの楽曲ですか?


RUKI「そうですね。いままでは、次でちょっと毛色の違うサウンドを出すのがウチらだったんですけど、このときは、匂いが似ているものを出そうと」


「同じ方向性で攻める、っていう。そのあとに“PLEDGE”っていうバラードがくることがほぼ決まっていたので、“SHIVER”の次のシングルでは歌に軸を置いて、その次でさらにバラードっていうよりは、方向性が同じ曲を立て続けて〈the GazettEはどういうバンドか〉ということを押し出したくて」


——確かに“RED”はスピード感もあって、“SHIVER”の流れを踏襲している楽曲ではありますが、歌謡曲的なメロディーがとても印象的です。


RUKI「そうですね。それもまさに昔のthe GazettEにあったような歌謡性なんですけど、そこが“SHIVER”とは似ているようで違いますよね」


——そして東京ドーム公演を間近に控えた12月に“PLEDGE”が。この曲はピアノとストリングスを大きくフィーチャーした、冬という季節にピッタリのバラードです。


RUKI「もともと冬に出すことが決まっていて」


「バラードはたまにしか出さないので、やっぱり派手にしたいっていうのはありましたね。スケールの大きなものじゃないとグッとこない」



——そうですね。その、壮大なスケール感で迫るバラードの発表直後、2010年の年末に東京ドーム公演がありましたが、あれだけの大会場で行ったライヴは、その後の制作やバンドの在り方に何かしらの影響を与えましたか?


RUKI「この2年間での俺のなかでの転機はそこだったのかな、って思いますね。バンドを始めて、若い頃から向かっていた場所はやっぱり東京ドームで。そこで1回やってみて目標がパッと消えたとき、バンドの在り方を改めて考えてみたら、やっぱり違うなと思う部分もあったし、もっとこうしたいっていう部分も出てきた。それが、東京ドームが終わってからだったんで」


——違うと思った部分とは?


RUKI「自分の理想というか――東京ドームのステージに立つうえで、もうちょっとアンダーグラウンドな空気を持ち込みたかったっていうのがあったんですけど……もちろん、終わったときはすごく気持ち良くて楽しくて……でも、あとで反省をしたときに、なんかちょっと違う形だなあとは思ってて。ドームのときは、自分たちがこれまで歩んできた道を再現していたというか、新しいというよりはいままでのthe GazettEを見せた感じで……」


——本当はそこで、ニュー・タイプのthe GazettEを見せたかった?


RUKI「言っちゃうと、初めて観に来る人もいるから、やっぱthe GazettEのすべてを知ってもらいたいと思っていろんなものを入れるじゃないですか。何かコンセプトがあったわけでもなく、アルバムのリリース・ツアーの最終日であったわけでもないので、集大成的なライヴになるだろうなとは思ってて。でも終わってから気付いたのは、ドームでやりたかったのはもっとコアな部分を表現するほうだったということで。細かいところだと、照明ひとつにしても、もっとイキすぎてもよかったのかな、っていうのはありましたね。だから、いまとドームをやったときではマインドが全然違いますね」


「いちばんthe GazettEらしくて、the GazettEとして輝いてるときって、周りを気にしないで本当にやりたいことをやってるときなんですね。でも、東京ドームでいろんな人にthe GazettEを知ってもらいたいってなると、本来あるべき姿ではなくなってしまうんですよ、その時点で」


——頭で考えてるから。


「うん、なんか気い遣ってるし。で、そのあとドッと肩の荷が下りて、次のリリースは何も考えずに、とりあえずコアなファンが喜ぶような曲を作ってみようってなって初めて、the GazettEらしさが出てくるんですよ。それを、この一連の流れで知ったっていうか。自分たちも気付いてなかったんですけど――the GazettEというものが何なのか」


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