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OUTATBERO『up on somewhere』セルフライナー掲載中

OUTATBERO

2014年、テクノ・トラックメーカーでもある星優太(TESTAV/WOZNIAK/DALLJUB STEP CLUB)を新たなるドラマーとして迎えた京都のOUTATBERO。表題でもある新曲“up on somewhere”は、NIEL YOUNG やVINCENT GALLOを彷彿させるような、かよわくも武骨、叙情的なギターで幕を開ける。エレクロニックとアコースティックが混ざりあい躍動するドラムスとベース のミニマルなポリリズム・ループ、深いリバーブが描き出す幽玄な景色の中を漂うディレイ・ボーカル。多彩な情感を引き出すOUTATBERO 節の真骨頂と興奮の新次元で魅せるインダストリアルかつエターナルな無二のエクスペリメンタル・ロック・ミュージック。

 

 

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OUTATBEROのメンバーによる『up on somewhere』全曲解説

[はじめに]
音楽的な事をつらつら、よりも思い切って!それぞれの曲にどう向き合っているかという、私感を多いに含んで記しております。

M1.“up on somewhere”
反抗の意思を持った曲です。氷が溶けては水面が上がり、多くを飲み込む災害があっては政治的不条理が起こり。何かに浸りがたくなりました。原始的 感動を生む一方で過剰故にナンセンスに陥る所謂ダンスのリズムは、興奮と皮肉を併せ持ったリアリティのあるツール。おどってみようぜ…!

M2.“up on somewhere DJ iToy Remix”
電子音楽レーベル[shrine.jp]主宰の糸魚 健一氏のテクノDJ/トラックメーカー名義<DJ iToy>によるリミックス。原曲の空気感そのままに完全なダンス・ミュージックに。スタイリッシュかつエクスペリメンタル、ベース・ラインのアレンジ、 手の行き届かせ方が尋常ではないです。おどらされてみようぜ…!

M3.“harps”
ものやことばを盗んでるのはバレてるって曲。2ndアルバムに収録の“monopolized”のように、様式美な演劇的世界観があります。盗っ たのは、お前だ!というような笑。糸魚氏のサウンド・アレンジによる濃密なシンセサイザーとスリリングなギター・ワークがすごくドラマチックです。

M4.“no town”
モチーフは2005年パリ郊外暴動事件。次々と車や建物を燃やす若者達と大量の警官、無関係な被害者もだした鮮烈な事件でした。恋人との大切な話 もまだ終わっていないのに今晩も火炎瓶を投げる青年を見立てました。大々的にサンプリングでのリズム構築をしています。この曲はバンドを変容させるきっか けになりました。

M5.“no town PsysEx Remix”
先ほども登場した糸魚氏のエクスペリメンタル・エレクトロニカ名義<PsysEx>によるリミックス。自然発生的な暴れる音を何らかの規則に人間 の手で無理矢理ねじ込んだような、鬼気迫る光景が広がります。凄まじい音圧と無機質でスマートな音像、<PsysEx>さんの真骨頂を体感して下さい。

M6.“forget all”
うってかわってバンドらしい生々しい曲。振動する世界で絶望して何もしない私、森を搔き分けて逃げるあなた、というような、不安定な世界観を目指 したバラードです。古めかしく、ロウな音でのギターのアルペジオにいつまでも惹かれます。タッチの差のブレや倍音の揺らぎ、良い感じです。

M7.“division”
ミニマルなリズムとメディテーショナルな上音、『up on somewhere』にとても反映されました。嘘かもしれない理想郷と分かっていながらそこへ向かう人々、そんな歌です。冒頭からのパーカッションはサン プリング音とドラム・マシーンですが!機械のバグでこのような音になり気に入ったのでそのまま行きました。

M8.“up on somewhere Masahiko Takeda Remix”
電子音楽レーベル[IL Y A]主宰、数多のパーティをオーガナイズするDJ<Msahiko Takeda>によるミニマル・ハウス・リミックス。近頃のOUTATBERO企画イベントでは絶対出演して頂いてます。国内のアート・プロジェクトに深く精通する彼ならではの古典の美学と個性が交差する11分の大作!

タグ : J-インディーズ

掲載: 2014年07月11日 19:49