ザ・ローリング・ストーンズ結成50周年記念の超大作ドキュメンタリー

ザ・ローリング・ストーンズの50年の軌跡を完全網羅した決定版ドキュメンタリー映像作品が、遂に完成した。なんとタイトルは、「クロスファイアー・ハリケーン」だ。彼らの代表曲である「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の歌詞の冒頭に登場するストーンズファンお馴染のフレーズだ。
1962年にデビュー、今年で結成50周年を迎えるストーンズ。さまざまなイベントや関連リリースが続いた。アニヴァーサリー・イヤーの掉尾を飾る記念すべき作品となる。
これまで『ビデオ・リワインド』(1984)、『25X5/ROLLING 63-89』(1989)など、バンドの歴史をたどった映像作がリリースされてきたが、本作はそれをはるかに凌ぐ超大作。未公開を含む数千時間の映像、数万枚の写真、数十曲の未発表テイクを含む膨大な音源から選りすぐった、マニアすら驚愕する作品となっている。初期のクラブ・ライヴの混沌からオルタモント、ハイド・パークなどの巨大なスタジアム・ショー、レコーディング・スタジオからバックステージ、ホテル、飛行機、自宅まで、カメラは潜入していく。
バンドの現存する歴代メンバーが全面協力、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロニー・ウッド、ビル・ワイマン、ミック・テイラーがインタビューで語っており、さまざまな事実が初めて明かされる。

本作の制作総指揮を務めるのは、巨匠マーティン・スコセッシ。『タクシードライバー』『ラスト・ワルツ』『レイジング・ブル』『ヒューゴの不思議な発明』などで知られ、『ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト』(2008)を監督したスコセッシは現在、最も深くストーンズを知る映像作家だといえる。
本作の監督は、ブレット・モーゲン。『くたばれ!ハリウッド』(2002)で伝説の映画プロデューサー、ロバート・エヴァンズの視点から見たハリウッド映画史を映像化したモーゲンを得て、本作は単なるドキュメンタリーを超えたリアルなロックンロール・ドラマとなった。
プロデューサーのヴィクトリア・ペアマンは、『シャイン・ア・ライト』と『ストーンズ・イン・エグザイル~『メイン・ストリートのならず者』の真実』(2010)のプロデュースを手がけるなど、ストーンズ映像作品となじみ深いプロデューサーだ。
ロンドンのブルース・クラブのアウトサイダーから“史上最高のロックンロール・バンド”へ。半世紀におよぶドラマは、今なお続く。ストーンズ・ファン、全ロック・ファン、いやすべての音楽ファンが見るべき記念作品であることは言うまでもないだろう。
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掲載: 2012年11月10日 11:46