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チャーリー・ワッツ率いるブギウギ・バンドがライヴCDでデビュー

踊ってしまえば、ここはパリの夜。名手4人が奏でるブギウギに身を委ねよう

ABC&D・オブ・ブギウギ

ザ・ローリング・ストーンズの名ドラマ-、チャーリー・ワッツが率いるブギウギ・バンド“ABC&D・オブ・ブギウギ”がライヴCDで日本デビューを飾る!

2009年に結成されたこのバンドのラインナップは、アクセル・ツヴィンゲンベルガー(ピアノ)、ベン・ウォーターズ(ピアノ)、チャーリー・ワッツ(ドラムス)、デイヴ・グリーン(ベース)というもの。4人のイニシャルを取って“ABC&D・オブ・ブギウギ”と名付けられたが、その名前のとおり、初心者リスナーにもブギウギの楽しさを教えてくれる。まさに“ブギウギのABCD”を手ほどきしてくれるグループだ。

ストーンズのスケジュールを縫って、長年ジャズ・プロジェクトでプレイしてきたチャーリー・ワッツ。60年来のブギウギ・ファンだという彼は、特有のスウィング感で演奏をリードしていく。ベン・ウォーターズはイアン・スチュワート(ストーンズのオリジナル・ピアノ奏者)に捧げる『ブギー・4・スチュ』を2011年にリリースした英国屈指のブギウギ・ピアニスト。同アルバムにはストーンズのメンバー全員がゲスト参加したことが話題を呼んだが、本作では彼自身が真価を発揮するライヴ・パフォーマンスを堪能することが出来る。さらにドイツ出身のブギウギ・ピアニストのアクセル・ツヴィンゲンベルガー、ダブル・ベース奏者のデイヴ・グリーンという実力派のミュージシャン達が加わったABC&D・オブ・ブギウギは、当世最高峰のブギウギ・バンドと呼ぶことが出来るだろう。

 

2010年9月7日から11日にかけて、パリのジャズ・クラブ『デュック・デ・ロンバール』で行われたライヴを収めた本作『ライヴ・イン・パリ』は、まさに夏の終わりのブギウギ大会。オリジナル・ナンバーの数々に加えて、W.C.ハンディの「セント・ルイス・ブルース」やリロイ・カーの「ロウ・ダウン・ドッグ・ブルース」、ビッグ・ジョー・ターナーの「ロール・エム・ピート」などが披露される。また、ストーンズが吹き込んだことでも知られる「ルート66」(オリジナルはナット・キング・コール)、「ダウン・ザ・ロード・アピース」(ウィル・ブラッドリー・トリオ)が演奏されるのは、ストーンズ・ファンにとって嬉しいプレゼントだろう。日本盤にはボーナス・トラックとして、バンド名を冠した「ジ・ABCD・オブ・ブギウギ」が収録されている。

5日間、各日2公演の全10回のショーからベスト・テイクを選りすぐった本作は、ストーンズやレッド・ツェッペリン、ザ・フーのリマスタリングで知られるジョン・アストレイがマスタリングを手がけており、臨場感あふれる音空間を生み出している。

 

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掲載: 2012年06月16日 15:52

更新: 2012年06月16日 16:07