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〈インタビュー〉SAMATAさんの 音楽遍歴と「グラスルーツ」

カテゴリ : キャンペーン 

掲載: 2016年02月03日 14:00

コンピの話から少しそれて、SAMATAさん自身の話を聞かせて下さい。

オッス。

 

音楽はどういったものを聞かれてきましたか?

コンピレーションに入っているのは「インスト」という歌のない曲が多いですが、元をたどれば19歳の時に「Grateful Dead」を聴いたのがやっぱり大きかったですね。「ジャム」とか「ジャムバンド」っていうものにもそこからハマっていきました。

 

特にどんなところに惹かれましたか?

デッドはアルバムごとにスタイルが全く違っていたり、やるライブごとに演奏曲目を変えていたり、同じ曲でも全然違う風に演奏したりしてましたから、そういうところですかね。「今回はどんな曲が演奏されて、どんなアレンジになるんだろう?」というふうに、毎回変わる演奏を聴きたくてライブに足を運ぶ。そういう、「音楽を生で観る楽しみ」も彼らに教えてもらいました。歌がない曲でも、ミュージシャン同士がステージ上で目と目で会話して、笑い合いながら音をどんどん展開していく、そんな姿にすごくハマりました。オールマン(Allman Brothers Band)とかも目茶苦茶聴いてましたね。若い頃は地元(逗子・鎌倉)の先輩に音楽を教えてもらったり、「FEN」っていうラジオ(米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けの放送局)でもすごくたくさんの音楽を知りました。バーや洋服屋に通って人に教えてもらったのも大きいですね。横浜にあった「Buddy」、藤沢にあった「ガレージセール」、それから「サリーズ」とか、よく行ってましたしお世話になりました。

 

当時は今のように情報がなかなかない時代ですもんね。

本当そうですね。インターネットやCD-Rですらまだない時代でしたからね。CDは渋谷にあった「IKOIKO(アイコアイコ)」っていうCD屋さんでよく買っていました。DJのOSUGIさんが働いていて、本当に多くの音楽を教えてもらいましたし、そこでしか売ってないようなCDがたくさんありましたね。

 

当時聴いていたのはどんなバンドですか?

その頃は外国人のバンドをよく聴いてましたしライブも観に行ってましたね。いわゆるジャムバンドですよね。Steve Kimock Bandやメデスキ(Medeski Martin & Wood)とか、よく聴いてましたね。自分で店を任されるようになってから、そういうバンドのライブを出来たらいいなと思ってましたし、実際にLotusがうちでライブをしてくれました。日本人でうちでやってもらったそういう系のライブは、最初は「渋さ知らず」、それから「Dachambo」でしたね。

 

さきほどGrateful Deadのお話にも出ましたが、アドリブというかセッション性みたいなものがジャムバンドのライブのひとつの醍醐味ですよね。

そうですね。元晴とかトシゾーとか、中村亮やCro-Magnonの3人とか、集まったらいつもセッション演奏を聴かせてくれますからね。自分が聴いてた外国人のジャムバンド達と同じように、日本人でもそういうふうに目と目を合わせて音楽を演奏出来る人達がいるんだって知って、すごく嬉しかったですね。しかも、そんな「シーン」が店にも出来ていきましたからね。

 

当時、音楽シーンのなかでも「ジャム」はひとつの流れになりましたね。

そうですね。『UEDA JOINT』があって『nbsa+×÷』があって、その前には『Organic Groove』とかもありましたもんね。だからまあ、そういう「時代」だったんじゃないかなと思います。歌がなくても、音だけで楽しめる音楽が広まっていった時代。店にもよく来てくれる菊地崇さんが『Balance』を経てフリーマガジン『Lj』を始めたのもその頃でしたし、フェスとかも一気に増えていきましたよね。

 

お店でもそういう熱は感じていましたか?

そうですね。横浜では Naoki ってやつが『濱jam祭』というイベントを始めたり、Buddyの店長だったダイスケが京都のsoftをサムズアップ(Thumbs Up)に呼んだり、SPECIAL OTHERSが出てきたりしましたよね。おもしろい時代でしたね。そういった流れの前も後も、店ではずっと変わらずにこのサイズで不定期にライブをやったりしてますが、仲間たちによる『nbsa+×÷』が2008年にはAgeHaで、2010年にはベイホール一帯の3店舗で開催されたり、すごく大きな動きにもなったりしましたからね。今回のコンピに入っている曲の半分くらいは、その時の「動き」を思い出させたりするような曲かもしれないですね。もう半分は、そこからまた出逢っていった人たちになりますが。

 

おもしろいですね。まさに、グラスルーツというお店がひとつの「シーン」でもあったわけですね。

自分たちはただこの規模で続けてきただけですが、そう言ってもらえるのは嬉しいですね。

 

お店でのライブイベントには何かこだわりはありますか?

グラスルーツは基本は「飲食店」だと思ってます。毎日ライブをやる「ライブハウス」じゃないし、逆に、毎日ライブはやらなくていいと思ってますね。ライブハウスやクラブに通うような音楽好きな人だけじゃなく、サラリーマンや色んな人にお店に来てほしいですし、そういう、自分の知らない世界を見ている人と話すのが楽しいんですよね。そういう人に、今回のコンピに入れたような音楽を知ってもらえるのもまた嬉しいことだなと思って日々営業しています。だからぜひ、お店にも足を運んでほしいです。コンピの感想とかを聞けるのもまた楽しみですね。

 

こうして改めてお聞きしていくと、Grateful Deadに衝撃を受けてから色んなことが繋がって実現していったことがよくわかりました。なんだか不思議なものですね。

本当にそうですね。だから、もし自分が店をやり始めた頃にこのCDを知ったら、「すげーじゃん、こんな日本人がいるのか! この人たちのライブをうちでやりたいな!」って絶対思ったでしょうね(笑)

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