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映画『グローリー/明日への行進』公開記念キャンペーン

彼の夢が、世界を動かす
本年度アカデミー賞® 主題歌賞受賞「Glory」コモン&ジョン・レジェンド

グローリー/明日への行進

ただ「歩く」ことで、世界を変えた男の感動の実話。
キング牧師、史上初の長編映画化。
長い人類の歴史の中には、“世界が変わる瞬間”がいくつかあるが、これは紛れもなくその1つだ。1965年のアメリカ。黒人が同じ人間として認められていなかった南部で、正当な権利を手にするために立ち上がった男がいた。マーティン・ルーサー・キング・Jr.、キング牧師だ。だが、世界を変えたのは決して彼一人の力ではない。彼の呼びかけで全国から集まった、年齢も肌の色も様々な男女2万5千人が心を一つにし、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまでの80キロに及ぶ、未来への希望を賭けた抗議の大行進を成し遂げたのだ。
この実話が50年間、一度も劇映画になっていないことに怒りと使命を感じたプロデューサーが集結、大人気TVショーの司会者で“世界で最も有力な女性”と称えられるオプラ・ウィンフリーや、『それでも夜は明ける』を製作したブラッド・ピットらの情熱のもと、遂に映画化が動き出した。

グローリー/明日への行進

キング牧師を演じるのは、『大統領の執事の涙』のデヴィッド・オイェロウォ。最初に脚本を読んでから撮影までの7年間、ひたすらにキング牧師を研究し役づくりを続けたというだけあり、聴衆の心を鷲掴みにしたカリスマ性溢れるキング牧師のスピーチを完璧にマスターし、憎しみではなく愛で歴史を覆そうとした男の魅力を圧倒的迫力で体現。本作で、第72回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ノミネートのほか、数多くの映画賞を受賞している。また、トム・ウィルキンソンがジョンソン大統領、ティム・ロスがアラバマ州知事に扮し、スクリーンをリアルな緊迫感で引き締める。
監督は本作でLA映画批評家協会賞に輝き、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたエヴァ・デュヴァネイ。大統領との張りつめた駆け引き、FBIの不気味な関与、知恵と知識を駆使した政治的戦略、メディアと世論の紙一重の操作、家族との亀裂と絆、さらに正義に命を捧げる名もなき人々の想いまでを克明に描き、大行進に至るまで本当は何があったのか、歴史の闇を厳しくかつ温かな光で照らし出した。
作品賞にもノミネートされたアカデミー賞で、コモンとジョン・レジェンドが歌い上げる「グローリー」が主題歌賞を受賞、熱い涙を誘った授賞式のパフォーマンスも話題を集めた。
人は一人では、戦うことも愛することもできない。人とつながることの素晴らしさを目と耳と心で感じさせてくれる、稀有なる感動作が誕生した。

マーティン・ルーサー・キング・Jr.:デヴィッド・オイェロウォ
リンドン・B・ジョンソン大統領:トム・ウィルキンソン
フレッド・グレイ:キューバ・グッティング・Jr.
コレッタ・スコット・キング:カーメン・イジョゴ
アメリア・ボイントン:ロレイン・トゥーサント
ジョージ・ウォレス州知事:ティム・ロス
アニー・リー・クーパー:オプラ・ウィンフリー
ダイアン・ナッシュ:テッサ・トンプソン

監督:エヴァ・デュヴァネイ
製作総指揮:エヴァ・デュヴァネイ キャメロン・マクラッケン ポール・ガーンズ ナン・モラレス
製作:クリスチャン・コルソン デデ・ガードナー ジェレミー・クライナー オプラ・ウィンフリー
脚本:ポール・ウェブ
撮影:ブラッドフォード・ヤング
編集:スペンサー・アベリック
プロダクションデザイン:マーク・フリードバーグ
衣装デザイン:ルース・E・カーター
主題歌:「Glory」コモン&ジョン・レジェンド
配給:ギャガ
© Pathe Productions Limited. All rights reserved.

6月19日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー

公式サイト:http://glory.gaga.ne.jp/

 

杏レラト(ブラックムービーライター)
ブラックムービー情報サイト、blackmovie-jp.com運営。その情報量は他の追随を許さない確かなもの
映画『グローリー』に出てくる団体の説明と、実際の活動家と出演者のまとめ的な記事もアップしています!これは映画を観る前にチェックしておこう!
http://www.blackmovie-jp.com/selma/selmaking.html

 

 エヴァ・デュヴァネイ監督スペシャル・インタヴュー

 

-アカデミー賞主題歌賞を受賞した「グローリー」を主題歌〈とても素晴らしかったです!〉にした経緯やエピソードなどを教えてください。

エヴァ・デュヴァネイ監督:良く知られたラッパーでもあり、今回は役者としても参加してくれているコモンとは、現場でも素晴らしいコラボレーションが出来たんだけど、撮影中にコモンの方から曲を作りたいって言ってくれたんです。有名なミュージシャンだから、映画のためにもとても良い提案だと思って。そういう風に思ってたんだけど、その後撮影をしている内にその話を忘れてしまっていたのだけど、編集作業中にコモンが連絡をくれたんです。作ってもらった曲を聞いたら、それが本当に素晴らしくって、結果的にはアカデミー賞を受賞するまでになって。すごくこの作品を皆が心を開いて見てくれるきっかけを作ってくれました。

-また、劇中に使用されていた音楽についてどのように選曲されていったのでしょうか。〈「Ain't Gonna Let Nobody Turn Me Around」が劇中どこかで流れてくるんだろうな~とも思っていました〉そして、劇中で特に配慮して音楽を使用したシーン〈観てほしいシーン〉などがありましたら、その見どころを含め教えてください。ちなみに、『グローリー』の中でマヘリア・ジャクソンが夜に電話越しに歌うシーンが最高で、マヘリアとキング牧師の関係性が上手く描写されている場面だと思いました。

エヴァ・デュヴァネイ監督:『グローリー/明日への行進』で私のことを知ってくれた人が多いと思うけど、実は映画は7本目です。音楽はどの作品でも重要です。今までのどの自分の作品でも音楽は前面にだしています。今回作曲を手掛けてくれたジェイソン・モランは本当に素晴らしいジャズ・アーティストなんです。本当に多作なすごく才能のあるミュージシャンなんだけど、映画のスコアを手掛けるのは実は今回が初めてでした。あとは、地元のDJのモーガン・ローズさんに60年代の選曲を手伝ってもらって、マヘリア・ジャクソンを演じて下さったリティーシ・ヤングさんは素晴らしいソウルシンガーで、さらにジョン・レジェンド、コモンも参加してくれて、本当に音楽が作品の一部に感じられるようにつくることが出来ました。映画に音楽が足されているという感じは好きではないので、今回物語と音楽がちゃんと融合して、織りなしているような形で使いたかったので、そういう感想が頂けると嬉しいです。

-監督デビュー作は、ジュラシック5などがこのカフェから有名になった、LAのアンダーグランドなラップのオープンマイクをしていたカフェのドキュメンタリー〈『This Is the Life』2008〉だったでしたね。しかも、監督は、昔LAでラッパーとして活躍していた時期〈監督もその場所で活躍していたコンビFigure of speechのイブ(Eve)〉もあったと思うのですが、今でもラップをたまにはしたりするのでしょうか。また、監督がシンパシーを感じる、アーティスト、作品などがありましたら教えてください。そして、今回をきっかけに、CDデビューのとかの話しはありますか(笑)そしたら日本のタワーレコードでも展開したいですね!またスチール写真に日本人のカメラマンATSUSHI NISHIJIMAが起用されていたのも同じ日本人として嬉しかったです!!まさかキング牧師の初の長編映画に関わっていたなんて!

エヴァ・デュヴァネイ監督:(笑)私のアルバムなんて誰も聞きたくないでしょ(笑)。音楽的才能は無いんだから、私。子供の頃からU2が大好きでした。あとアース・ウインド&ファイアーみたいなクラシックなミュージシャンも好きだし、最近またアルバムを出したディアンジェロも良いし、ザ・ルーツFEAT.エリカ・バドゥ、あとコモンも好き(笑)。あとはネオソウルって言われるようなジャンルの音楽が好きだし、90年代のヒップホップも好きです。ラップは若いころはやってたけど…、初めてアートを通しての表現を学んだのがラップだったから、すごく感謝はしてます。でもちょっとしかやってないのよ。

-正直、実際のそれぞれの事件の詳細はわかりませんが、キング牧師が存在した、50年前と思わせるような出来事や、スパイクリー監督の映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』の登場人物ラジオラヒームのような顛末の事件〈アメリカでは最近、警官の不必要な暴力や発砲により命を落とす人が多いです。そしてそれは主に黒人が犠牲となっております。マイケル・ブラウンやフレディ・グレイという人々が犠牲となり大規模なデモ行進などがありました。〉などが実際TVニュースやインターネットを経由してこの日本でも報じられています、、、〈映画の中の50年前は、全米のみでしたが、今は全世界でその模様が報道されてます!〉そこで、質問なのですが、今回の映画の台詞には最近の警察官による暴力行使への抗議にとれる部分もあった〈と思う〉のですが、それはたまたまなのか、それとも意識的に取り組んだのでしょうか?、また最近報道されている事件などは作品に影響しましたでしょうか。

エヴァ・デュヴァネイ監督:実際この作品は企画から完成まで8年間かけて作っているので、意識的に今だからっていう事で作ったわけではありません。本当にたまたま製作費が集まったタイミングとか、いろんな要素が重なってこの作品がこのタイミングで完成したんです。だから現在起きてるような事件、現在人々が感じている空気が、本当にたまたま作品と合ったっていう感じです。現在起きているような事件があることによって、単純に50年前の歴史的事象が語られた作品ではなく、過去から現在まで続いていることだということで、作品が理解しやすくなったとは思います。

最後に日本のみなさんにメッセージを

エヴァ・デュヴァネイ監督:公民権運動っていうと、どうしてもキング牧師とイコールと捉えがちなんだけど、「運動」というだけあって、神格化されたキング牧師という人間1人が起こしたことではなく、多くの当時のアメリカの人々が集まって一緒にもたらした結果なんだということを知ってもらえたら嬉しいです。本当に多くの人々、それはアフリカ系アメリカ人から、白人の方、年齢も性別も違う様々な人々が、人種差別のない公平さを求めてムーブメントを起こしたんです。皆がひとつになって初めてこういう変化をもたらしたってことを「グローリー/明日への行進」から感じて欲しいです。だからこそ、この作品はタイトルが「キング牧師」ではなく、「セルマ(原題)」なんです。

 

タグ : 勝手に!?映画祭

掲載: 2015年05月21日 13:08

更新: 2015年09月09日 14:00