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【クラシックを極める】第2回:レクイエムの世界 《古典派編》

カテゴリ : Classical  キャンペーン  | タグ : 極めるシリーズ 

掲載: 2015年02月19日 16:30

更新: 2015年02月24日 16:00

死者のためのミサ曲、「レクイエム」の世界【古典派編】

音楽をより深く楽しんでいただくための特別企画「極めるシリーズ」。クラシック第2回は「レクイエム」がテーマ。一般にモーツァルト、フォーレ、ヴェルディの作品を3大レクイエム、そこにケルビーニとベルリオーズを加えて5大レクイエムと呼んでいますが、今回は時代順にモーツァルトとケルビーニの2名を取り上げます。そしてそれらの「裏」レクイエムとして同時代人のサリエリやジュスマイヤー、ライヒャらの作品をご紹介。大作曲家による傑作とその同時代作品、あるいは影響関係にある作品を併せて聴くことで、楽曲や歴史に対する理解が深まるのと同時に、クラシック音楽の世界が大きく広がります。是非さまざまな作品をお試しください。

 

〈まさに必聴の1枚!もちろんレコ芸特選!〉

1-1. クルレンツィス(指揮)『モーツァルト:レクイエム ニ短調(ジュスマイヤー補筆版)』

ギリシャの鬼才指揮者クルレンツィスと手兵ムジカ・エテルナによるあまりにも鮮烈なレクイエム。まずは下記の試聴用動画でこの並々ならぬ迫力、緊張感をご体験ください。合唱10-9-7-7、弦楽器6-4-4-4-2による一糸乱れぬアンサンブル、管楽器も含め全て古楽器、さらにオルガンなしの演奏ですが、物足りなさなど全くありません。ジュスマイヤー補筆版を使用していますが、「ラクリモーサ」の後、鈴の音と共にモーツァルト自身による「アーメン・フーガ」の草稿が補筆なしで登場するなど変わった演出も。歌手陣も素晴らしく、特にジモーネ・ケルメスのまっすぐな歌唱が胸に響きます。

⇒【付録1】レコ芸特選盤常連!鬼才指揮者クルレンツィスを聴く!

・モーツァルト:レクイエム⇒レコード芸術 特選盤
・モーツァルト:フィガロの結婚⇒レコード芸術 特選盤
・ショスタコーヴィチ:交響曲第14番⇒レコード芸術 特選盤
・ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲⇒レコード芸術 特選盤
・ストラヴィンスキー:春の祭典⇒レコード芸術 特選盤

※参考動画(CDに収録されている演奏と同じものです)


 


※クルレンツィスの他には合唱の美しいベルニウス盤、高音質で味わい深い演奏を楽しめるサヴァール版、数少ないレヴィン補筆版を使用したラルフ・オットー盤、最新の初演復元版を使用したジョン・バット盤をオススメします。詳しくは【付録4】をご覧ください。


 

⇒【付録2】古楽器オケ&合唱のエキスパート!ベルニウスを聴く!

⇒【付録3】最近発売されたモーツァルトのレクイエムのCD

⇒【付録4】モーツァルトのレクイエム、さまざまな版を聴く

 

 


〈ピアノ版があったなんて。しかも編曲者はチェルニー!〉


1-2.『モーツァルト:レクイエム(チェルニーによるピアノ独奏用編曲版)』

モーツァルトのレクイエムに、まさかピアノだけで演奏できる版があるとは……しかも編曲を行ったのはベートーヴェンの弟子にしてリストの師、膨大なピアノ練習曲によってその名を知られる作曲家、チェルニーです。ジュスマイヤー補筆版をピアノだけで演奏できるようにしたこのヴァージョン、作品を広く普及させるために書かれたそうですが、迫力にも事欠かず、現代においても演奏する価値は十分にあるといえるでしょう。ウィーン楽友協会資料館館長のオットー・ビーバ氏はこのアルバムに寄せて「チェルニーのピアノ版は、モーツァルトの精神における芸術作品であって、原曲版の控え目な代用品ではありません。」と述べています。(レコード芸術 特選盤

 

※さらにチェルニーはピアノ独奏版だけでなく、「独唱、合唱とピアノ連弾編」も作っています。これが意外に良い!


※もうひとつ有名な編曲がモーツァルトの息子と親交のあった作曲家リヒテンタールによる弦楽四重奏版。現代ではこの編曲版に手を加えて演奏することが多いようです。クイケン四重奏団による演奏が素晴らしい。


※リストのライヴァル、タールベルクは「ピアノによる歌の装飾技法」Op. 70の中で、モーツァルトのレクイエムから「ラクリモーサ(涙の日)」をピアノ用に編曲しています。

 

 


2.モーツァルトの同時代人によるレクイエム

〈モーツァルトの次はこれ!〉


2-1.『ミヒャエル・ハイドン:大司教ジーギスムント追悼のためのレクイエム』

ミヒャエル・ハイドンは「交響曲の父」ヨーゼフ・ハイドンの弟で、モーツァルトの大親友でもありました。兄と同じく膨大な数の作品がありますが、なかでも声楽曲が素晴らしく、モーツァルトに比肩しうる作品を少なからず残しています。(というよりも、実際にはミヒャエルがモーツァルトの手本となったのでした。)

彼には複数のレクイエムがあり、どの作品にも天才の証が刻印されていますが、特に重要なのは作品番号MH.155のハ短調レクイエム。これはモーツァルトが自身のレクイエムを作曲する際、直接の手本となった作品です。また兄ヨーゼフ・ハイドンの葬儀でも演奏されました。hyperionの代表的名盤でもある、キングス・コンソート&合唱団による美しい演奏でどうぞ。

 

 


〈モーツァルトには嫌われたけど、その才能は本物〉


2-2.『フォーグラー:レクイエム 変ホ長調』

フォーグラーはモーツァルトより早くに生まれ、後に亡くなった作曲家ですが、モーツァルトとは全く異なる作風で、音楽理論家でもあり、さらには聖職者(なのでアベ・フォーグラー、フォーグラー神父とも呼ばれます)でもあったという、古典派の中では異彩を放っている人物です。(そのせいかは分かりませんが、モーツァルトに激しく嫌われていた人物としても有名。彼の宮廷内での地位の高さも原因であったと思われます。)古い時代の音楽に関心を示し、ヨーロッパの聖歌を研究するためスウェーデン、ギリシャ、北アフリカ、さらにはグリーンランドまで旅したというところなど、19世紀フランスの作曲家サン=サーンスと似ているかもしれません。彼は管弦楽法の歴史とオペラの歴史に大きな足跡を遺した2人の作曲家、ウェーバーとマイアベーアの師でもありました。

フォーグラーの作品は和声的、あるいは楽器法的に古典派音楽を超越しているような部分があり、その特徴はこのレクイエムにもはっきりと表れています。たとえば「トゥーバミルム」での信号のようなエコー効果をもつトランペットは、明らかにベルリオーズを先取りしています。ヨーゼフ・ハイドンの葬儀のためにと書かれたこの作品(ただし実際には演奏されなかった)が、いかに他の古典派レクイエムと異なっているか、是非実際の耳でお確かめください。演奏は、ラインハルト・ゲーベルの弟子たちによる斬新な器楽アンサンブル、ミュンヘン・ノイエ・ホーフカペレ(Oehms Classics)のものを選べば間違いありません。

 

※こちらのCHANDOS盤で聴くことができる交響曲や管弦楽曲も実に独創的です。

 

 


〈モーツァルトのライヴァルと言えば…〉


2-3.『サリエリ:レクイエム ハ短調』

映画「アマデウス」で一躍有名になった作曲家サリエリ。存命当時からモーツァルト毒殺説などが出回り、モーツァルトのライヴァルと言えばこの人、というイメージが付きまとっていますが(リムスキー=コルサコフの歌劇「モーツァルトとサリエリ」なんて作品もありますね)、それら多くのエピソードがフィクションであるというのはもはや常識。彼はイタリアの巨匠であり宮廷での地位も高く、モーツァルトとは立場の異なる人物でした。このアルバムに併録されているベートーヴェンとシューベルト、前述のチェルニー、ピアノの魔術師リスト、さらにはモーツァルトの息子に至るまで、みなサリエリに学んでいるのです。そんな彼のレクイエムは、まさに巨匠の風格を感じさせるもので、声楽曲としての美しさに満ちています。胸を締め付けられるようなキリエの一節、続唱内の喜ばしいフーガなど、印象的な場面にも事欠きません。

 

 



〈補筆をしただけではありません〉

2-4.『ジュスマイヤー:ドイツ・レクイエム』

作曲家自身の死によって未完となったモーツァルトのレクイエム。これを最終的に演奏可能な形にまで仕上げたのはサリエリの弟子、ジュスマイヤーでした。彼もモーツァルトの親友であったといいます。現在ではこの補筆にまつわるエピソードでのみ名前を残している作曲家ですが、18世紀中は地位も人気もかなりのものでした。彼の作風はドイツらしい素朴さを感じさせるもので、独唱なしの合唱のみによるこのレクイエムも大変あたたかく、優しさを感じさせる曲調で書かれています。もう一つ特筆すべきは、これがブラームスよりもかなり早い段階で書かれた「ドイツ・レクイエム」であるという点でしょう。このアルバムではモーツァルトの劇的なレクイエムと対置されているため、彼の作品を聴いたときの安堵感がさらに際立つようになっています。

 

 


3.ケルビーニとライヒャのレクイエム

〈パリ音楽院院長、熟練の技を聴く〉

3-1.『ケルビーニ:レクイエム ハ短調』

今、ケルビーニの音楽を聴く人はどれくらいいるのでしょうか。現在の状況からすると、彼がベートーヴェンからシューマン、ブラームスに至るまで、錚々たる音楽家からの尊敬を勝ち得た人物であることを想像するのは難しいかもしれません。しかし彼のオペラや声楽曲が前述の大作曲家たちから絶賛され、またショパンやシューマンが彼の教本で対位法を学んだことは紛れもない事実なのです。(ドビュッシーやラヴェルでさえ例外ではありません。)ルイ16世の死を悼み書かれたケルビーニのハ短調レクイエムは、職人的な熟練の技による玄人向けの作品と言えるでしょう。派手さはありませんが、恐怖の表現としての銅鑼の使用や、オッフェルトリウムでの静謐な楽想など、部分的には近代性すら感じさせます。かのハンス・フォン・ビューローは「モーツァルトのレクイエムよりも優れている」と評したとか。ベルニウス盤はこの作品の新たな定番といえるでしょう。



※近年発売されたケルビーニのCDでは「ロドイスカ」が一押し。ムーティ指揮のケルビーニBOXも内容が充実しています。器楽曲ではメロス四重奏団による弦楽四重奏曲がお薦め!

⇒【付録2】古楽器オケ&合唱のエキスパート!ベルニウスを聴く!

 

 


〈素晴らしいフーガの数々!〉

3-2.『ライヒャ(レイハ):レクイエム』

パリ音楽院の教授を務め、ウィーン古典派の作曲様式をフランスに広めた超重要人物ライヒャ。リストやベルリオーズ、グノー、フランクらが彼の教えを受けています。ナポレオンのライプツィヒ占領に対する抵抗として書かれたライヒャのレクイエムは非常にドラマティックで、インパクトも大。作曲技法的にもまさに理論家の面目躍如といった感じで、いたるところで素晴らしいフーガを楽しめます。感銘深いページも多く、演奏機会さえ増えれば人気が出ることは間違いないでしょう。

 

 




いかがでしたでしょうか?古典派時代にはほかにも数多くのレクイエムが書かれていますので、以下に一例を挙げておきます。

 



※アイブラーはモーツァルトから高く評価されており、彼のレクイエムの補筆を最初に依頼された作曲家。ロセッティのレクイエムはモーツァルトの葬儀で演奏されました。ノイコムはハイドンの弟子ですがブラジルを旅し、モーツァルトのレクイエムの「リオ・デ・ジャネイロ版」を作ったことで知られています。

 

 

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