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ラ・フォル・ジュルネ東京2024 オリジン すべてはここからはじまった 2024年5月3日(金・祝)・4日(土)・5日(日) Tokyo International Forum

開催要項

タイトル
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024
テーマ
ORIGINES(オリジン)――すべてはここからはじまった
日程
2024年5月3日(金・祝)・4日(土・祝)・5日(日・祝)
会場
東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷
公演数
90公演

ラ・フォル・ジュルネとは

ラ・フォル・ジュルネ音楽祭30周年記念盤「ORIGINES(オリジン)~7世紀にわたる音楽の旅」

ラ・フォル・ジュルネ音楽祭30周年記念盤「ORIGINES(オリジン)~7世紀にわたる音楽の旅」

5月中旬発売予定

2024年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭《ORIGINES(オリジン)》というテーマで編んだ2枚組

ラ・フォル・ジュルネは、1995年、フランス西部の港町ナントで誕生したクラシック音楽祭。「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」のネーミングそのまま、ヨーロッパの数ある音楽祭の中で最もエキサイティングな展開を見せています。 毎年テーマとなる作曲家やジャンルを設定。コンベンションセンター「シテ・デ・コングレ」の9会場で、同時並行的に約45分間のコンサートが朝から夜まで繰り広げられます。演奏者には旬の若手やビッグネームが並び、5日間で300公演!を開催。好きなコンサートを選び、1日中、音楽に浸ることができます。

しかも、入場料は6〜30EURO(700円〜3,000円)という驚きの低価格。「一流の演奏を気軽に楽しんでいただき、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい」というルネ・マルタン(アーティスティック・ディレクター)の意向によるものです。来場者の6割をクラシックコンサート初体験者が占め、たくさんの子どもたちも参加しています。

ユニークなコンセプトで展開されるラ・フォル・ジュルネの人気は国外へも拡がり、2000年からポルトガルのリスボン、2002年からはスペインのビルバオ、2005年からは東京国際フォーラムで開催。2008年には金沢とブラジルのリオ・デ・ジャネイロ、2010年には新潟、びわ湖、ワルシャワ、2011年には鳥栖、2015年にはロシアのエカテリンブルクで開催され、いずれも大成功を収め、クラシック音楽界にセンセーションを巻き起こしています。

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 6つの魅力

  • 毎年異なる新鮮なテーマ展開
  • 1公演約45分~。朝から晩までいくつものプログラムを気軽にハシゴできる。
  • 国内外の一流の演奏を低料金で楽しめる。
  • 多彩な無料イベントを開催
  • 赤ちゃんからクラシック通までピクニック気分で楽しめる
  • 街全体が音楽であふれ「お祭り」ムード一色に

テーマは「ORIGINES(オリジン) ――すべてはここからはじまった」

ラ・フォル・ジュルネ

2024年のラ・フォル・ジュルネ(LFJ)は、音楽の「オリジン(起源、ルーツ)」に立ち返ります。幾世紀にもわたり、世界のあらゆる国々の作曲家たちをインスパイアしてきた様々な音楽の伝統に、スポットライトを当てます。
まさに「音楽の父」の名にふさわしいJ.S.バッハでさえ、悠久の時と文明のるつぼに深く根を下ろした長い音楽の伝統を受け継いでいました。そして彼以後の作曲家たちは皆、どの大陸の、どの国の出身であっても、古くからの遺産をよりどころとして自分たちの音楽言語を練り上げ、作品を生み出してきました。

LFJ2024では、主に三つの角度から、この極めて豊かなテーマを掘り下げていきます。

音楽を通して「オリジン」が探求された有名な例は、19世紀半ば以降にロシア、ハンガリー、チェコスロバキア、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フランス、スペインなどで花開いた「国民楽派」です。この運動は、大昔に諸民族の魂から生まれた伝統の限りない豊かさに、価値を見出しました。これらの様々な伝統は、長きにわたり互いに影響を与え、混じり合ってきたわけですが、そのような肥沃な土壌が、作曲家たちの想像力をかき立てたのです。LFJ2024では、この大きな潮流を代表する楽曲の数々をお聞きいただきます。ムソルグスキー、チャイコフスキー、スメタナ、ドヴォルザーク、コダーイ、バルトーク、さらにはグリーグ、シベリウス、アルベニス、ラヴェル、ビゼーらが、各国の限りなく豊かな大衆音楽から想を得、名曲を残しました。

音楽の「オリジン」をめぐるテーマは、楽曲形式の変遷にも私たちの関心を向けさせます。時代を超えて多くの傑作を生み出してきたソナタ、四重奏曲、協奏曲といった重要な形式は、どのように誕生したのでしょうか?LFJ2024では、この問いの具体的な答えとなるプログラムをお届けします。LFJ2024は、楽器の起源にも目を向けます。今日の私たちが知る楽器は、どのように生まれ、時とともにどのような変化を遂げたのでしょうか?人間の息は、あらゆる音楽の起源でした。竪琴とともに世界最古の楽器の一つとされる笛以上に、息を、すなわち世界の起源を体現する楽器があるでしょうか?LFJ2024では、格別に長い歴史をほこる楽器もご紹介します。たとえば、今から2000年前にバビロンで生まれた「ウード」は、アラブ/ペルシア文化圏を象徴する撥弦楽器であり、幾世紀にもわたり弾き継がれてきました。また、アルメニアの魂の歌を奏でる木管楽器「ドゥドゥク」は、その独特なサウンドで私たちを魅惑します。

さらにLFJ2024では、パイオニア的作品その法外な革新性によって新たな道を切り拓き、音楽史の流れを変えた作品も取り上げます。その好例が、ヴィヴァルディの《四季》、ストラヴィンスキーの《春の祭典》、バーンスタインの《ウエスト・サイド物語》です。

LFJ2024は、このインスピレーションに富んだテーマにちなんだオリジナル・プロジェクトもお贈りします。

ルネ・マルタン
LFJアーティスティック・ディレクター

LFJ2024 主な出演アーティストによる関連CDご紹介