Pleasure & Treasure完全ディスコグラフィー 2009~2018年

ALL TEXT BY タワーレコード ブラザー代表

2009

アルバム

MAGIC

MAGIC

2009年

17作目。ツアーでも演奏されたイントロダクション①に導かれ、チャド・スミスのドラムがド迫力で炸裂する②⑤⑥、誰もが知る有名曲を想起させるリフ、トーンまで再現するようなギター・ソロまで、ロック好きを喜ばせる仕掛けにニヤリとさせられる③、スケールの大きな祈りを込めた⑦、思わず体を動かさずにいられないリズミカルなタイトル・トラック⑧、『EPIC DAY』にも通じるゴージャスなナンバー⑨、大切な人を亡くした悲しみを癒してくれる⑩、LIVEでは井戸も登場したエネルギッシュな⑪など、『LOOSE』『MONSTER』の流れにあるバラエティ豊かな作風。シングルは②④⑥。ラジオで5曲掛けるなら③⑨⑩④⑥。

シングル

イチブトゼンブ/DIVE

イチブトゼンブ/DIVE

2009年

46thシングル。①は軽快なリズムと明るいサウンドで楽しい気持ちにさせてくれる人気曲。チャド・スミスによるドラミングがずっしりと重く、フックの効いた歌詞も魅力で、ストレートでドライヴィンなロック・チューン②と両A面というのも面白い。③は、歌詞にもある通り「気持ちひとつで 新しい扉が開ける」と伝えてくれる、小気味の良いサビも印象的なロック・ナンバー。③のみオリジナル・スタジオ・アルバム未収録。

MY LONELY TOWN

MY LONELY TOWN

2009年

47thシングル。①はヘヴィでグルーヴィなリフと、「一人だけど独りじゃない、生きてくってこういうことだよな」って考えさせてくれる歌詞も読み込みたい1曲。②は失敗した時や打ちのめされた時に寄り添ってくれる曲で、「きっと体が正しい」という歌詞が優しくて好きです。③は“イチブトゼンブ”のBallad Versionで、"Ain't No Magic"で1番だけ披露された。②③はアルバム未収録。

映像

B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-

B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-

2009年

2003年に一旦封印した"Pleasure"でしたが、20周年を機に復活。流石のクォリティで聴かせる新曲⑮㉔含め、基本的には当時の最新ベスト2作品からの選曲となっている。冒頭①のお馴染みのセリフからいきなりテンションMAXだが、他にも1997年以来のプレイとなった⑫、B'z結成の切っ掛けともなったThe Beatlesのカヴァー⑬、デビュー時っぽくカラオケをバックに演奏した⑭など見所満載。

2010

映像

B'z LIVE-GYM 2010

B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic" at TOKYO DOME

2010年

アルバム『MAGIC』を引っ提げて行われたツアーの模様を収録。「だれにも言えねぇ井戸」も登場するなど、アルバム曲がとことん堪能出来るのは勿論、“Moon River”から美しく流れる④や、⑥⑨⑫⑭⑱㉑など'90年代の名曲群もきちんと押さえてくれている。また私的な話で恐縮ですが、⑦とそこから続く⑧は、前年の夏に父を亡くしたばかりの悲しさと苦しさで壊れそうだった心にやさしく寄り添ってくれました。

B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo

B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo

2010年

2008年のDVD『B'z LIVE in なんば』と、『B'z The Best "ULTRA Treasure"』に付いていたDVD『B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo』を合わせてBlu-ray化。DISC1の⑧⑪やDISC2の③⑥⑦⑪⑰⑱⑲など、改めて眺めても貴重曲満載で価値の高い作品。取り分けDISC2の⑪はため息が出る程の素晴らしさです。

稲葉浩志

Okay

Okay

2010年

『Wonderland』以来となるソロ・シングル。①は晴れ渡る大きな青空が広がり、カラッとした美味しい空気を吸い込むような爽快なロック。②は鍵盤による綺麗なイントロも印象的な、シンプルで淡々と、でもそっと救いの手を差し伸べてくれるようなやさしい1曲。③は宇浦冴香さんに提供した曲のセルフ・カヴァー。女の子視点で歌われる溌溂とした歌詞が新鮮です。②③はオリジナル・スタジオ・アルバムには未収録。

Hadou

Hadou

2010年

『Peace Of Mind』以来となるソロ・アルバム。先行シングル『Okay』で示されていた通り、飽くまでシンプルかつストレートなメロディとサウンドに乗る詞と歌がじっくり堪能出来る作品に仕上がっている。⑭は『結界師』のエンディングとして使用されて以降、未発表となっていた曲。また⑮の後シークレット・トラックも収められており、これがまた本編に負けないくらい良曲。ラジオで5曲掛けるなら⑤⑩⑧⑨④。

松本孝弘

TAKE YOUR PICK

TAKE YOUR PICK

2010年

ラリー・カールトンとの共演アルバム。“Ain’t No Magic”TOURでも披露されていたアップ・テンポな①、ラリー・カールトンの代表曲の再録②で幕開けた後は、“ONE FOR THE ROAD”好きにはたまらない③、AORな④、ファンキーな⑥、メロウな⑦、オシャレな⑧、LIVE映えする⑪⑫など、ベテランによる上質なギター・プレイが心行くまで堪能出来る。ラジオで5曲掛けるなら⑪④⑧⑫③。

Larry Carlton & Tak Matsumoto LIVE 2010 “TAKE YOUR PICK” at BLUE NOTE TOKYO

Larry Carlton & Tak Matsumoto LIVE 2010 “TAKE YOUR PICK” at BLUE NOTE TOKYO

2010年

「第53回グラミー賞」でも「最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞」を受賞した『TAKE YOUR PICK』を引っ提げて行われたツアーより、BLUE NOTE TOKYOでの模様を収めたLIVE映像作品。アルバム収録曲全てを網羅している他、ラリー・カールトンの代表曲から“Room 335”も披露されているのと、松本さんのソロ曲からも“#1090”を共演しているのも本作品の目玉。

2011

アルバム

C'mon

C'mon

2011年

18作目。『ACTION』以来久し振りにシングルのカップリング曲④が収められている。震災があった年であり、②のTV出演時に“Brotherhood”を歌い、歌詞を「こっちだって」から「誰もが」に変え、想いを届けようとした姿に感動。そんな心を反映した①も、派手さは無いがとても胸を打つ1曲。他にも印象的なイントロやサビメロを持つ曲が並ぶが、皮肉とユーモアが効いた⑦、哀愁メロが光る⑨、ソリッドかつ畳み掛けるサビが印象的な⑪、親にとっても子にとっても大切な意味を持つ⑫など必聴。またラストに人気曲“ultra soul”の新録も追加されている。当時のシングルは②④⑤。ラジオで5曲掛けるなら⑪⑦⑨②①。

シングル

さよなら傷だらけの日々よ

さよなら傷だらけの日々よ

2011年

48thシングル。①は“哀しきdreamer”も彷彿させるソリッドなギター・リフが牽引するスピーディで力強いハードロック・ナンバー。今の自分を乗り越えた世界を目指し、もがく姿に共感。②はがんじがらめな現実を振り払い、もっとスッキリした人生を望む気持ちを「朝日を浴びたい」という言葉に集約した、シリアスかつダークなムード漂うロック・ナンバー。②のみオリジナル・スタジオ・アルバムには未収録。

Don't Wanna Lie

Don't Wanna Lie

2011年

49thシングル。①はこれまでのB'zにありそうでなかった開放的なリズムが魅力ですが、メロディの強さが浮き彫りとなるピアノによるBallad Versionも必聴。②は大切な人が待ってくれている、或いは待てることの幸せを思い出させてくれる、B'zらしい綺麗なメロディ運びが映えるバラード。①②共に『C'mon』に収録で、丸々アルバムに収められたのは2006年の『ゆるぎないものひとつ』以来。

稲葉浩志

Koshi Inaba LIVE 2010 〜enII〜

Koshi Inaba LIVE 2010 〜enII〜

2011年

『Hadou』を引っ提げて行われたツアーの模様を収めた映像作品。『Peace Of Mind』収録曲①でスタートする意外性で一気に引き込んだ後は、これまでのシングルA面曲⑭⑥⑬④も全て配しつつ、『マグマ』や『志庵』からの楽曲も織り交ぜながら、「イマのナマの稲葉浩志」を刻み込むことに成功している。個人的に⑧は特に嬉しいチョイスでした。LIVE後に流れるのは(現時点では)未発表の“cocoa”。

2012

シングル

GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-

GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-

2012年

50thシングル。①はアタックの強いリフにリズミカルなメロディが乗っかるとことんB'zらしいハードロック・チューン。メロウなパートでの松本さんのヴォーカルもシビれる。②は炎のように燃え上がる気持ちを敢えて「仄かなる火」と呼ぶことで強さが際立つ哀愁ナンバー。③はありのままの自分を包み隠す仮面が軽快なリフとキャッチーなメロディで剥がれ落ちていく1曲。いずれもオリジナル・スタジオ・アルバム未収録。

映像

B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-

B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-

2012年

アルバム『C'mon』を引っ提げて行われたツアーの模様を収録。2曲目の選曲であっと驚かせるお役目は本作では“さまよえる蒼い弾丸”が担っているのと、何と1997年以来となる⑤も飛び出し、誰もが耳を疑いました。他にも見覚えのある井戸が登場したり、配信で購入出来る“SPLASH!”の英語ヴァージョン⑩や、実はこうしてLIVE映像作品に収録されるのは貴重なクリスマスの名曲⑳など、本作も見所満載です。

松本孝弘

Strings Of My Soul

Strings Of My Soul

2012年

オリジナル・アルバムという位置付けだが、新たなプレイを追加したり、リミックスを施すなどしてブラッシュ・アップした既発曲達が堪能出来るという意味ではベスト・アルバムとしても楽しめる1枚。②は“ONE FOR THE ROAD”、⑤は“御堂筋BLUE”、⑨は“永遠の翼”。③はインストゥルメンタルver.も収録したシングルも配信されている。⑩は坂本九さんの名曲“上を向いて歩こう”のカヴァー。

2013

ベスト・アルバム他

B'z The Best XXV 1988-1998

B'z The Best XXV 1988-1998

2013年

デビュー25年にして遂に、1st~3rdシングルを含むコンプリート・シングルズが実現。初回限定盤のみに付いたDVDも驚きで、長らくリリースが待たれていたPV集をこんな形で一挙お蔵出しっていう大盤振る舞いっぷりも含め、益々B'zを好きになったベスト・アルバムでした。Kim HyunJoongに提供した人気曲のセルフ・カヴァー“HEAT”と、聴けば聴く程にメロディが沁み入る“核心”はここに収録。

B'z The Best XXV 1999-2012

B'z The Best XXV 1999-2012

2013年

シングルA面曲を網羅したコンプリート・シングルズ後編。DISC1①②④⑥⑪⑬⑭やDISC2①⑦といった人気曲が一堂に会しており、若いGUITAR KIDS達にはこちらの方が胸アツかも? 答えを求め続けるのもまた人生と、惑いながらも生きてく強さをくれる“Q&A”と、希望を捨てずに歩き続ければこの先きっと辿り着けそうな気にさせてくれる“ユートピア”はここに収録。初回限定盤のみ付属のPV集も勿論必見。

映像

B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-

B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-

2013年

アルバム『ACTION』を引っ提げて行われたツアーの模様を収めた映像作品。冒頭5曲が同作からと、新作への自信の程が伝わって頼もしい。取り分け⑲で聴ける絶唱は圧巻の一言。そんな中まさかの1989年の⑥や、⑧⑨⑬⑭⑮⑯㉑などの’90年代ナンバーの選曲と配置もアツく、取り分け⑧のLIVE映像収録はとても貴重。またシングル“IT'S SHOWTIME!!”のカップリング曲⑦もニクいチョイスでした。

B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-

B'z LIVE-GYM 2005 -CIRCLE OF ROCK-

2013年

アルバム『THE CIRCLE』を引っ提げて行われたツアーの模様を収録。こちらも冒頭の何と6曲(“THE CIRCLE”も入れると7曲)が同作からの選曲。本ツアーのハイライトは間違い無くDISC 1の⑦⑧。それぞれ“Don’t Leave Me”と“FIREBALL”のカップリング曲で、特に後者は初のLIVE披露となった。またDISC 2①は後に『MONSTER』に収録される曲のオリジナル。

B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-

B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-

2013年

アルバム『ELEVEN』を引っ提げて行われたツアーの模様を収めた映像作品。ヘヴィな①、ビッグ・サウンドな②で始まる冒頭は最高にカッコ良く、恒例のMCの後③④とまさかの⑤という流れも秀逸。⑥⑦⑧は本ツアーならではの流れで、1つのハイライトと言える。DISC 2も見所満載で、今となっては貴重な日本語ヴァージョン③他、本編クライマックスを呼び込む⑤の位置も素晴らしい。⑨は当時未発表だった新曲。

2014

映像

B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-

B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-

2014年

デビュー25周年を祝う"Pleasure"の模様を収録。①は後に『有頂天』に、⑩は『New Horizon』に収録される未発表曲。初のシングルズ2作品が中心となっている為、④など珍しいA面曲も引っ張り出されている他、同作に収められていた新曲⑪⑯もプレイ。中でもサプライズは⑫で、私が参戦した会場でも大合唱となった。完全盤のみで観られる映像も⑤⑧⑨⑫⑬など貴重曲満載ですので、未見の方は是非。

稲葉浩志

Singing Bird

Singing Bird

2014年

カラッと爽快な作風だった『Hadou』に対し、時に泥臭さも覗かせる艶やかな作品に仕上がっている。アコギで弾き語る①で幕開けた後は、TV出演もした②、痛快なロック・チューン③、サビのリズム・チェンジも楽しい⑦、優しい気持ちになる⑨、詞もじっくり堪能したい④⑩⑪など良曲ラッシュ。シングルは⑤⑥⑫で、特にリズミカルな詞のハメ方、圧巻のヴォーカルが聴ける⑫は必聴。ラジオで5曲掛けるなら①⑫②⑨④。

松本孝弘

New Horizon

New Horizon

2014年

ウキウキさせられる素敵なAOR①で幕開けた後は、『Thousand Wave』以来二度目のカヴァーとなる②、B'zでデビューする前からお世話になっていた桑名正博さんの代表曲カヴァー⑧、『House Of Strings』から10年、ようやくのスタジオ録音発表となった⑩、ガロの有名曲カヴァー⑪、"ENDLESS SUMMER"でもプレイされていた⑫など聴き所満載。ラジオで5曲掛けるなら①⑥⑤⑨⑩。

2015

アルバム

EPIC DAY

EPIC DAY

2015年

19作目。のっけからLIVE映えするゴージャスな①で幕開けた後は、本作唯一のシングル曲②、ベースが牽引するハイテンションなスピード・チューン④、第3期Deep Purpleが煙って来る⑥などで煽り立てつつ、B'zらしいキャッチーさを持つ⑤⑧や、透き通った川のように流れるメロディ運びにうっとりさせられるバラード③などでじっくり聴かせることも忘れない、とても均整の取れた内容。10曲入りのオリジナル・スタジオ・アルバムとしては1992年の『RUN』以来で、DVD付きやグッズ付き、ダウンロードカードが封入されたLPなど4形態でリリースされたことも話題となった。ラジオで5曲掛けるなら⑧⑤③⑥①。

シングル

有頂天

有頂天

2015年

51thシングル。①はB'zらしいキャッチーなハードロックで、僕が観た"EPIC NIGHT"ホール・アリーナ公演ではBGMのWhitesnake“Walking In The Shadow Of The Blues”に繋げるように開始した演出にもシビれました。②は2013年の"ENDLESS SUMMER"のオープニングを飾った、イントロの煽るようなリフもゾクゾクさせてくれるヘヴィなナンバー。

RED

RED

2015年

52thシングル。1曲入りのシングルとしては1996年の“Real Thing Shakes”以来。日本ならではの力強いリズムと「R」「E」「D」でまとめられたサビの言葉選びが印象的な1曲で、黒田博樹投手の登場曲として書かれた筈が、自然とB'zのことを歌っているようにも聞こえて来る。「オーオーオー」のシンガロング・パートもLIVE映え必至で、"EPIC NIGHT"でもオープニングを飾った。

稲葉浩志

Koshi Inaba LIVE 2014 〜en-ball〜

Koshi Inaba LIVE 2014 〜en-ball〜

2015年

『Singing Bird』を引っ提げて行われた品川ステラボール公演の模様が観られる。個人的には1998年の"SURVIVE"以来となる大島康祐さんとのLIVE共演が胸アツだったのと、JUONさんのハイパーなパフォーマンスにもとても元気を貰いました。選曲も、1stシングルからの②や『マグマ』からの⑤⑨㉑など、往年のファンにも嬉しい内容。エンディングで流れる“Saturday”は配信で購入可能。

2016

映像

B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-

B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-

2016年

アルバム『EPIC DAY』を引っ提げて行われたツアーの模様を収めた映像作品。当時の新曲①でスタートした後は『EPIC DAY』からの楽曲を中心に往年の人気曲も絶妙に配されており、特にサプライズとなったのは③⑪とKim HyunJoongへの提供曲⑤でした。⑫は2人だけで演奏された貴重なアンプラグド・ヴァージョン。“Baby, you're my home”もいつか陽の目を見て欲しいですね。

稲葉浩志

羽

2016年

『Okay』以来約5年半振りとなるシングルCD。①はEDMっぽいアレンジも新鮮なアップテンポの曲で、TVでのSMAPとのコラボ・パフォーマンスも印象的でした。②はサビ前のアレンジが斬新で、“RED”ばりのシンガロング・パートも挿入。③はダンディな骨太ロックで、④では中低音ヴォイスも堪能出来る。龍が如く盤に付いている映像でのみ聴ける“Receive You [Reborn]”も要チェックです。

Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜

Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜

2016年

『羽』を引っ提げて行われたツアーの模様を収めた映像作品。サポート・メンバーは前回に引き続きで、終始息の合ったプレイが堪能出来る。配信でのみ購入出来る①で幕開けた後は、『羽』収録曲が“Receive You [Reborn] ”も含め全て演奏される他、近作からの代表曲に加え、⑤⑥⑫⑲㉑㉓といった初期ナンバーも惜し気も無く披露。ボーナストラックも必見で、馴染み深い②③⑥は勿論、④も何気に貴重。

松本孝弘

enigma

enigma

2016年

ラリー・カールトンとの共演が強く影響していた前作に対し、初期を思い出すようなロック色の強い作品。特にEPICなテーマ・メロディで一気に作品世界へ引き込む①、天国へ届けとばかりにゲイリー・ムーアへの敬愛が炸裂する③、男泣き必至の⑦、桑名正博さんリスペクト⑫、“MY LONELY TOWN”を彷彿させるメロディがグッと来る⑬、Mステのテーマ曲リメイク⑮などお薦め。ラジオで5曲掛けるなら⑤⑧③⑬⑦。

Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage- at 日本武道館

Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage- at 日本武道館

2016年

"The Voyage"と冠されたツアーの日本武道館公演を収めた映像作品。個人的にも、'90年代から外れ続けて来たチケットが遂に当たり、初めて観たソロ公演だったので愛着が強い。『enigma』収録曲と往年の楽曲達、特に⑪⑫など20年以上聴き続けて来た楽曲を生で聴ける歓びに、目の前で演奏してくれているのに目を閉じて浸ってしまいました。本作のハイライトは⑯。また、未だCD化されていない⑦収録も貴重。

2017

アルバム

DINOSAUR

DINOSAUR

2017年

20作目。30周年イヤーを飾るニューB'zの“声明”として打ち放った本作は、汲めど尽きぬ稀代のメロディ・メイカーとして、またひた向きに続けて来たからこその熟練の技とパワーが惜し気も無く注ぎ込まれた力作であり、「BIG MACHINE」「MONSTER」に続く自身の形容として「DINOSAUR」という言葉を選んだのは、むしろ自信と自負の表れでもあろう。中でも冒頭①②のインパクトは強烈であり、以降も④⑦⑧⑨⑩など一度聴けば鼻ずさめるフックの効いたキャッチーさでグイグイ引き込んでいく。個人的にはB'zらしい号泣メロディ⑬で締めた所もポイントが高い。シングルは③⑥。ラジオで5曲掛けるなら①②⑩⑧⑬。

シングル

声明/Still Alive

声明/Still Alive

2017年

53thシングル。①は力強いリズムが牽引するロック・チューンで、LIVEでもロジャー・ウォーターズばりの声明台パフォーマンスが鮮烈でした。②は“羽”のようなスピード感を持つダンサブルでダイナミックな1曲。物事が良い方へ動くのも悪い方へ動くのも原因があり、帰結を「あなたの色」と表現する歌詞が稲葉さんらしい③と、"LIVE DINOSAUR"でLIVE映えすることを証明した④は先行配信されていた曲。

ベスト・アルバム他

B'z COMPLETE SINGLE BOX

B'z COMPLETE SINGLE BOX

2017年

2013年のシングルズで既にレーベルの垣根は超えていた為、本作の目玉としては全曲に施されたデジタル・リマスタリングと、やはりマニア諸氏垂涎のお蔵出し映像含む、それぞれのシングル曲のLIVE映像を収めたDVD『B'z LIVE-GYM COLLECTION』ということになりましょう。個人的には全て当時の映像で揃えて欲しかったですが…。セブン-イレブン限定の「Trailer Edition」も圧巻。

稲葉浩志(INABA/SALAS)

CHUBBY GROOVE

CHUBBY GROOVE

2017年

古くから親交のあったスティーヴィー・サラスと、過去には互いに客演することはあったが、ガチで組んで世に放った作品は本作が初。このお2人のコラボならではのファンキーでセクシーでキュートなナンバーが並ぶ。特にMステ出演もした④の名曲っぷりが凄い。LIVEでは“マイミライ”“ハズムセカイ”“正面衝突”やDavid Bowie、The Clashのカヴァーも演奏された。ラジオで5曲掛けるなら④②⑤⑦⑨。

松本孝弘

Electric Island, Acoustic Sea

Electric Island, Acoustic Sea

2017年

ハワイのギタリスト、ダニエル・ホーとのコラボ作品。互いの得意なことや冒険を恐れず楽しむことは大事にしつつも、飽くまで調和が重んじられ溶け合ったピースフルな1枚。⑪⑫は『New Horizon』から、⑫はダニエル・ホーの代表曲からそれぞれ持ち寄って共演。⑤はJourneyのカヴァー。LIVEでは“Pineapple Mango”や“華”もプレイされている。ラジオで5曲掛けるなら⑪⑩③⑤⑫。

2018

映像

B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”

B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”

2018年

アルバム『DINOSAUR』を引っ提げて行われたツアーの模様を収めた映像作品。“Queen Of The Night”を除く全てのアルバム曲をプレイと、とことん現在進行形なB'zが頼もし過ぎる。今回のサプライズは「ようこそ!」からの③と、何と言っても⑥⑦に続いて1994年以来23年振りに演奏された⑧。私もイントロが鳴ってから暫く呆然自失でした…。最新のナンバーから⑱⑲で本編を締める構成も流石。

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