フォーマット | CDアルバム |
発売日 | 2003年05月08日 |
国内/輸入 | 輸入 |
レーベル | Virgin |
構成数 | 1 |
パッケージ仕様 | - |
規格品番 | 5836732 |
SKU | 724358367324 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:17:31
録音 : ステレオ (Studio)
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BBM と書いて、ベイカー=ブルース&ムーアと読む。方程式で表すなら、(クリーム)-(クラプトン)+(ムーア) である。ロック史上、最も歌の上手いギタリストとも賞されるゲイリー・ムーアの力を借りて、伝説のブルーズ・ロック・バンド「Cream」を現代に甦らせた。簡単に言うと、そういうバンドである。Ginger Baker (Dr), Jack Bruce (Bass), Gary Moore (Gtr/Vo)。
1960年代に活躍したバンドゆえ、グランジ全盛の世に大ヒット…とは成らなかったが。内容はお聴きの通りである。驚く程、【音が老化して無い】のである。当時、高校生だった自分でも、安定感のある音に聴き惚れた。3ピースによる伝統的なブルーズ。本当にただそれだけなのだが。各曲は表情豊かだし、何曲かは目立つメロディーもある。そして何よりプレイがやたら上手い。3人とも、楽器が弾けて、歌も唄えるので、人数の割に曲が多彩で飽きない。年齢からは想像しにくい程、音にキレがあり、そこそこテンポの速い曲もある。
シングルにもなった「Where In The World」と、オープニング「Waiting In The Wings」の2曲が目玉だが、その他も、及第点はクリアした曲ばかりなので、ブルーズが好きなら「外れ」はまず無いだろう。ゲイリーの歌はハード曲でもカッコいいが、表現力が抜群なので、スローな曲も安心して聴ける。高音でありながら、豊かな声量があり、そして適度に渋い。
今よりも文学の地位が高かった時代。街で出会った女と一夜の恋を共にするOP曲でも、ムード抜群の優れた歌詞に仕上げてしまう。言葉を操る能力は、やはり本を読まないと身に付かない。映像やゲーム全盛となった1990年代以降の曲に、こういった「奥行き」を感じる物語は少なくなってしまった。
2002年リマスター盤は、アビィ・ロード・スタジオで仕上げられた秀逸な物。音空間がひと回り広がった他、シングルB面曲がボーナスで加わった、ほぼ完全版なので、当時のスタジオ盤を「下取りに出して」(笑)、2002年日本盤を買い直した。旧オリジナル盤が、次のファンを生んでくれる事を願って。ちなみに増曲も歌詞と日本語訳が付く。