2002年10月発表、アメリカ西海岸出身のラッパー、イグジビットのアルバムの通常価格盤。Dr.ドレー、スヌープ・ドッグ、エミネム、MOP、THA LINKS他、東西のアーティストが多数ゲスト参加。ボーナス・トラック4曲を含む、全20曲を収録。 (C)RS
JMD(2019/02/09)
3作目となる前作『Restless』で地域やリスナーの枠を越え、昨年は〈フジロック〉に登場、より広い層からの支持をも取り付けたイグジビット。だが、ブレイクの規模が拡大しても、イグジビットは露出や仕事をムダに増やすことはなかった。だからこそ我々は本作に対する待望感を募らせたし、彼の再登場を切望していた。〈自分vs社会組織〉というコンセプトをもっているという本作は、まるでヒーロー映画のサントラみたいな印象を受ける。トトの“Africa”をネタに使った“Heart To Man”や、“(Hit U)Where It Hurts”、MOPとの“BK To LA”、さらには“My Life, My World”など、各場面ごとに用意されたような曲の数々は、トータルで通して聴けばひとつの壮大な物語になるような起伏を備えている。彼の快進撃を阻むものは今のところ存在しない。〈Machine〉に対する大勝利を、完全証明した大作だ。
bounce (C)高橋荒太郎
タワーレコード(2002年09月号掲載 (P91))