デトロイト出身の姉弟2人組ガレージ・ロック・バンドの通算4枚目のアルバム。2002年はストロークスと同じく最重要米ロック・バンドとして、その音楽性がヨーロッパを中心とする各界で大絶賛された彼ら。本作では、生々しくダイレクトに突き刺さるロックの強度&完成度が更にパワーアップ!また、本作収録曲「ゼア・イズ・ノー・ホーム・フォー・ユー・ヒア」のPVはジム・ジャームッシュが担当。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
近年の原初的なロックンロール回帰風潮のなかで脚光を浴びた紅白姉弟デュオの4作目。相変わらずアイデア豊かなコンビネーションと凶悪なインテリジェンスで、気持ち良く針をレッドゾーンに振り切ってくれる。ベックが彼らの前作を昨年のベストに選んだそうだが、考え抜いて自分の音楽をやるベックからしたら、それこそ姉弟間の〈テレパシー〉にも似た交感作用と、ギター/ドラム/歌という最小限の設定だからこそナチュラルに醸し出され、聴く者を巻き込んでしまうこの〈レア〉なグルーヴ感には、嫉妬を覚えざるを得ないのだろう。バート・バカラックのカヴァー“I Just Don't Know What To Do With Myself”は、かつてエルヴィス・コステロも歌った必殺の一曲。それにしても、この2人。ほかのデトロイトの連中にはない、50年代のガレージR&Bからワープしたような、生臭い匂いがするのが本当に魅力的だ。
bounce (C)松永良平
タワーレコード(2003年4月号掲載 (P87))