以前にDVD化されたが、この度豪華版仕様での発売。今回は、 かのシャーロット・ランプリングが出演した夜のシーンを含む幻のUK版も別途収録。これによって、作品世界がより幻想的で深みを帯びたような気が。71年当時のアメリカ、多くを語らず、ただ何かに突き動かされているかのようにサンフランシスコへと爆走する。延々と心地よく響くエンジン音とともに、来るべき最期に向けて時間が逆算されていく。反逆と敗北がニューシネマのテーマだとしたら、本作は最もその美学に忠実な作品の一つであろう。
intoxicate (C)大西孝法

バニシング・ポイント 20世紀フォックス（1971） ベトナム戦争帰りの主人公が、ドラッグをキメながら時速200kmでデンヴァーからサンフランシスコまで爆走!　警官隊との激しいカーチェイスを振り切って砂漠を疾走する主人公コワルスキーの姿は、ボビー・ギレスピーをもシビレさせた。全裸でバイクに跨る金髪美人のエロさにはクラッシュ寸前!!!
bounce (C)村尾 泰郎

かつてプライマル・スクリームがアルバムでインスパイアされた「バニシング・ポイント」が、ついにDVDで登場。車の運び屋、コワルスキーが、ガソリンとドラッグを満タンに詰め込んで時速200kmで爆走する!　カーチェイス、砂漠のカルト教団、全裸でバイクにまたがる金髪美女など、B級スメルが充満。反権力のなかで燃焼する主人公（もちろんベトナム帰還兵）の負け犬ぶりもニュー・シネマ。デラニー&ボニーもイイ味出してます。
bounce (C)村尾 泰郎