ニューヨーク・テロによる公開延期、イラク戦争の影響により、10部門にノミネートしていながらアカデミー賞受賞を逃すなど、数々の波乱を呼んだ今作。ビッグバジェットであるが故に、恋愛映画へのシフト、上映時間の短縮など、スコセッシの本意とは異なる作品として形を変えてしまった。だが、当のご本人は、初の恋愛シーンを非常にワクワクしながら演出したようだし、「今回はカメラを動かしちゃいけないと自分に言い聞かせたよ」とおっしゃっているように、お得意の移動撮影を我慢して、腰を据えて撮影に臨んだようだ。
今作を恋愛映画と思って鑑賞した女性には悪いが、これは人種のるつぼ“ニューヨーク”近代史を描き出した壮大なる歴史絵巻であり、本当の父親への慕情と、父を殺した第2の父親への畏怖に揺れる青年の葛藤を描いた“男”の物語なのである!
(ウワサによれば、始めにスコセッシが編集した30分長いバージョンでは、レオ様演じるアムステルダムのバックグラウンドが描かれていたらしい。数年後にスコセッシ本人による、ディレクターズカット版が発売されることに期待したい!)
構想30年、撮影270日、制作費150億円!巨匠マーティン・スコセッシ渾身の意欲作が遂にDVD発売!
レオナルド・ディカプリオ主演、仇役には5年ぶりにスクリーン復帰のダニエル・デイ=ルイス、レオ様の相手役にキャメロン・ディアスなど、豪華キャストが出演!ローマのチネチッタ・スタジオに作られた、19世紀末のニューヨーク黎明期の街並み!CGIに頼らない本物にこだわった撮影!男たちの闘いを鼓舞する勇ましいスコア!“ニューヨーク”を愛し、“ニューヨーク”で映画を撮り続けてきたスコセッシにしか描けない壮大な叙事詩がここに完成した!70年前に出版されたハーバート・アズバリーの伝説的ノンフィクションを基に、激動のニューヨークを生きた名も無き、荒くれ者たちの生き様を叙情性豊かに描き出した秀作!
タワーレコード(2009/04/08)