前作『The Legendary Mr.Clifton』でHIP HOPの視野を越えた独自の世界観を打ち出したTWIGYの通算4枚目のアルバム。タイトル通り7つの"余韻"的世界が表現された作品で、シングル『FREEDOM』で、YOU THE ROCK★ともに共演したKeyco、くるりの岸田 繁、スネークマンこと小林克也、期待の男性シンガーHI-Dらが客演した全7曲。 (C)RS
JMD(2019/02/11)
”Mr.クリフトン”というキャラを描き1人3役をもこなした3rdから約1年...。またまたさすがのエンターティナー、リリシスト、トラックメイカーを見せてくれる4th ALBUM。とくに注目なのが、多彩なゲスト陣!!(2)でくるりの岸田氏をギター&ヴォーカルでフィーチャーし、おなじみkeycoを迎えての看板ナンバー(4)、ラジオDJ役に小林克也氏を招いた(5)、ひっぱりだこの実力派Hi-Dをフィーチャーしてのフロアーアンセム(6)、ラストを飾るMilwaukee Noise Band!?によるロックなナンバーetc...ゆる~い空気が漂う心地良さとハードな攻撃的な面を見せてくれる本作。聴いた後、ツイギーの余韻にひたってしまう。 (C)silva-cookie
タワーレコード(2002/10/10)
ヒップホップが市民権を得たと思われた瞬間にTWIGYはステレオティピカルなヒップホップ~ラッパー像から自ら身を退かせた。聴き手が彼に追い付いて行くのも大変だが、彼自身にとってもこれは冒険だろう。そして、今作でもその冒険は続けられている。ニューヨークのヒップホップから想像されるようなサウンドはここになく、内省的とも言える(そして往年のアブストラクト・ヒップホップをやや連想させる)サウンドの“適温”からこのミニ・アルバムは幕を開ける。くるりの岸田繁のゲスト参加は今現在もっともこうしたコラボレーションに適材な人物としてTWIGYの耳の良さを裏付け、小林克也先生は流石だとしか言いようがない。 TWIGYの魅力の〈ハードコア〉ぶりがどんなトラックの上でも乗りこなせることを証明している。彼の世界は一言で要約できるように簡単じゃない。
bounce (C)荏開津広
タワーレコード(2002年09月号掲載 (P92))