胎内から湧き上がるソウルフルな歌声で無国籍な音を聴かせる女性シンガー、UA。本作は「記憶喪失」「閃光」他を収録した2002年リリースのアルバム。朝本浩文(key)、LITTLE CREATURESの鈴木正人(b)、ASA-CHANG(Ds)らが参加。8曲のうち2曲をUAが作詞・作曲している。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
UA3年ぶりの4thアルバムは圧倒的にオリジナルな世界観とクオリティーをもった傑作です!!アルバム一曲目、”記憶喪失”でいきなり不吉でメランコリックに始まり、リスナーを暗い暗い闇の中に引きずり込み、そのままラスト曲”彼方”まで痛々しいまでのブルースでリスナーの感情をがんがんに揺さぶる、これまでのUAの作品の中でもっともシリアスでダーク、そして美しい作品。さらにUA初主演映画「水の女」のオリジナル・サウンドトラックも同時にリリース。もちろんファンなら両方買いましょう。”閃光”のスペシャル・サントラ・ヴァージョンも2ヴァージョン収録されてます。 (C)silva-cookie
タワーレコード(2002/10/10)
ドラマ「濱マイク」でミルクがUAの歌(こちらはミニ・アルバム「PETIT」収録の”温度”という曲)を聴いただけでボロ泣きするシーン。つまり、そういうことなんだと思う。彼女の歌声は”記号”となり、あらゆる意味を包括する”代名詞”となって、聴き手にその”意味”をゆだねる。そんな一つの”原子”となった彼女の歌を損なわないようにつくられたもう一つの”小宇宙”。そんなアルバム。「地球は青かった」と涙を流すガガーリン。そんな気分。 (C)Sugisaku
タワーレコード(2002/10/09)
UAの歌を久しぶりに聴いた気がする。単にアルバム・リリースが約3年ぶりだからということもあるのだが……。ヴォーカリストには〈込めて〉欲しいわけです。伝えるのではなくて〈込める〉。ノリや感情、技術面は〈伝える〉もしくは〈伝わる〉というニュアンスで、〈込める〉っていうのは肉を削ぎ、それをぶつけること。今作は、彼女の世界観、空気観、プロデュース力、そしてなにより歌に込められたUAの魂が感じられるのです。
bounce (C)山葉 のぶゆき
タワーレコード(2002年10月号掲載 (P110))
一曲一曲で言えば今までのようなインパクトはないものの物語と言う点で、今までの作品とは別の視点で聴かせる。
儚くも強い一枚です。