フレンチ・エレクトロ・ユニット、メロウによるロマン・コッポラ監督/ジェレミー・デイヴィス主演映画「CQ」のサントラ盤。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
コッポラ家の跡取り、ローマン君(35歳)による待望の監督デビュー作は、芸術or娯楽で苦悩する20世紀伝統の業界トラブル物語inパリ60's。いつの間にか監督にまつりあげられる映画青年の苦悩が、レトロ・フューチャリスティックでフェイクな映像にのって、〈オシャレ&生真面目〉の両面で語られる。「バーバレラ」の未来派キッチュ、アントニオーニのスノッブさ、ゴダールの面倒臭さ×21世紀型ポップ・カルチャー。生まれた時から超エリート、ガキの頃から映画史を生き、それを背景に音楽、ファッション、美術、写真からCMまで、ヴィジュアル最前線で経験を積んだ才能は、なんだかんだ言っても地に足が着いている。狭い子供部屋発のオタクじゃなく、豪邸&別荘発のオタク映画ならではのゴージャスなヤリ過ぎ。メロウの音楽も映画で聴くとCDより意外な男臭さが暴発!! 飛ばしてます!
bounce (C)山口 哲一
タワーレコード(2002年12月号掲載 (P146))
もしタイムカプセルに忍ばすサントラを選ぶとしたら、この「ドラゴンフライ-CQ」は絶対にはずせない!「ヴィジュアル重視の自己満映画」とけなした評論家もいたけれど僕はこの作品かなり好き。ローマン・コッポラ監督とサントラを手掛けたメロウの音楽スタイルとのハマり具合なんかも絶妙で、彼等のバンド名通りメロディアスなのにどこかシャープな音楽が60年代のレトロ・フューチャー的な「CQ」の世界観を見事に表現!切ないくらいにイイのだ!! (C)金澤宏一
タワーレコード(2003/08/20)
コッポラ家の跡継ぎ息子、ローマン・コッポラの映画監督デビュー作品「CQ」。10代のころから父の撮影現場で制作を学び、音響を手掛け、やがてプロモ・クリップでならした彼だけに、本作のサントラへの思い入れもたっぷり。自身がクリップを手掛けたフランスのバンド、メロウの透明感あるサウンドに60年代のポップスが加わって、レトロ・フューチャーな世界が広がる。
bounce (C)入江玲子
タワーレコード(2002年6月号掲載 (P155))