Quartet RecordsがParamount Picturesと共同で、1997年のカルト的人作『コップランド』のサウンドトラックを、リマスター&拡大盤の2枚組デラックス・エディションとしてリリースします。
本作が作曲されたのは、ハワード・ショアのキャリアにおいて最も創造性が研ぎ澄まされていた時期の一つ。『羊たちの沈黙』『セブン』『エム・バタフライ』『エド・ウッド』『クラッシュ』『リチャードを探して』といった名作スコアを次々と世に送り出していた頃の傑作です。
ジェームズ・マンゴールドが脚本・監督を務めたこの映画には、シルヴェスター・スタローン、ロバート・デ・ニーロ、ハーヴェイ・カイテル、レイ・リオッタら豪華キャストが集結。ニューヨーク市警の警官たちが多く住む郊外の町を舞台に、スタローン演じる保安官が、町の裏に潜むマフィアとの癒着や汚職を暴いていく姿が描かれています。
ショアは、宿命的で力強く、それでいて感情に訴えかけるドラマチックなスコアを書き上げました。音楽を通じて、人間同士の葛藤を壮大なスケールへと昇華させる彼の手腕が遺憾なく発揮されています。
1997年にミラン・レコードから発売されたオリジナル盤は、約40分という収録時間で、決して十分な内容とは言えませんでした。特に、ショアの最も印象的な楽曲の一つでありながら、なぜか未収録となっていた力強いエンドクレジット曲(本盤では「Back to Work」として収録)がついに収められています。
また、映画の再編集やスタジオ側の意向変更に伴い、ショアはスコアの多くを書き直す必要に迫られましたが、ディスク2のボーナストラックには、その際に生まれた約30分に及ぶ貴重な追加音源も収録されています。なお、オリジナル盤には独自のミックスや編集が含まれていたため、本エディションでもその構成を崩さず、リマスターを施した上で収録しています。
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、そして作曲家自らの指揮によるこのアルバムは、Dan Goldwasserのプロデュース、Chris Maloneのミックス&マスタリングを経て、ショア本人の完全な監修と承認を得て制作されました。パッケージには、映画音楽ライターのJeff Bondによる詳細なエッセイも封入されています。
発売・販売元 提供資料(2026/03/13)
さまざまなジャンルのドラマで、常に才気を
見せるマンゴールド監督の、警官もの。
『コップランド』(1997)
サウンドトラック
音楽 ハワード・ショア
監督 ジェームス・マンゴールド
主演 シルベスター・スタローン、ハーベイ・カイテル、
ロバート・デ・ニーロ、レイ・リオッタ
大スター共演で、若きマンゴールド監督がじっくり
とドラマを見せる警官モノ。静かに、目立たず
ドラマをサポートするオーケストラ・スコアは名匠
ハワード・ショア。奥深いところから、じわじわ来る
感じの、ハードボイルドなブラスのラスト・ナンバー
に象徴されるように、深い闇をしっかりと表現。
ショアの貫禄です。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2006/01/24)