Blu & Exileによるアルバム『Time Heals Everything』、豪華客演陣を迎えた充実作!!
Blu & Exileによる通算5作目のスタジオ・アルバム『Time Heals Everything』は、2007年に結成されたこのデュオが約20年にわたり培ってきた化学反応を、今なお新鮮に感じさせることを証明する作品である。2026年5月に登場する本作は、2024年作『Love (the) Ominous World』に続く全10曲を収録し、彼らの真骨頂であるソウル志向の音楽性、鋭利なリリック、そして決して無理を感じさせない冒険的プロダクションをさらに推し進めた内容となっている。客演にはRome Streetz、ICECOLDBISHOP、Fashawn、Black Thought、Mach Hommy、Sabaが参加し、Voices of Creationが終盤に力強いコーラスをもたらしている。
アルバムは「Soul Unusual」で幕を開ける。これは「Soul Provider」「Soul Amazing」に連なる系譜を受け継ぎつつ、現在のBluの視点から再定義した宣言的楽曲である。Bluは「"特別"という言葉が浮かぶ。あの曲たちを今の自分の視点で捉えたものだ」と語る。Exileによれば、この曲は完成までに複数のバージョンを経ており、当初Bluは別のビートで録音していたが、Exileがビートを作り直したことで真価を発揮したという。「ビートを変えた瞬間、すべてが噛み合った。彼の言葉の響きもまったく違って聞こえた」と語っており、最良の形を追求する姿勢が本作全体のトーンを決定づけている。
その創造的な落ち着きのなさはExileのプロダクション全体に通底しており、曲の途中でエネルギーを反転させるビートチェンジにも顕著である。「The Bag」は艶やかなギター主体のグルーヴで始まり、ポップラップ的な金銭至上主義の雰囲気を想起させるが、BluとExileはそれを反転させ、金の持つ悪や人を追い詰める力を描いた警鐘へと転化させている。同様の急展開は「T.S.O.D.」や「I Don't Rhyme」にも見られ、質感の変化によって楽曲は単なるループに留まらず展開し続ける。
「Crumbs」ではRome StreetzとICECOLDBISHOPを迎え、黄金期を思わせるスタイルで、腐敗した権力が民衆に押し付ける"crumbs(パンくず)"を痛烈に批判する。「In My Window」はアルバムの情緒的中心であり、Bluが痛みをあらわにする一方、TOBiのフックが彼の言う"癒し"をもたらす。「T.S.O.D.」では伝説的存在Black Thoughtと、鋭利で捉えどころのないMach Hommyが重厚な瞬間を作り出す。そしてラストを飾る「T.H.E.」は視野をさらに広げ、思索的なラッパーSabaと合唱隊Voices of Creationが、信念・忍耐・修復をテーマにした最終声明を提示する。
『Time Heals Everything』は、Blu & Exileが自身の基盤に敬意を払いながら前進し続けていることを示す作品であり、ソウルとリスクテイクが同時に成立し得ることを改めて証明している。Bluは「ファンと築いてきた文化に忠実でありながら、方向性には異なるアプローチを取った」と語る。2026年、その文化は確かに生き続け、進化し、これまで以上に力強い響きを放っている。
発売・販売元 提供資料(2026/03/03)