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構成数 : 1
はじめに———————————————————— 1
第1章
境界知能の位置づけと学校現場における課題———— 9
1-1 指導が困難であるとされてしまう子どもたち— 10
1/学校で出会う境界知能———————————— 10
2/先に進むほど理解されなくなってくる————— 11
3/今の学校では境界知能は気づかれにくい———— 12
1-2 知能検査では把握できない学習の困りごと—— 14
1/神経心理ピラミッドからみた知能検査————— 14
2/実行機能からみた知能検査—————————— 16
3/知能検査を受けることで支援から遠ざかることも— 17
1-3 これまでの「知的障害」をめぐる議論———— 20
1/知的障害の歴史的経緯———————————— 20
2/知的障害の定義の変遷———————————— 26
1-4 知能をめぐる議論————————————— 30
1/知能の定義————————————————— 30
2/広く認められはじめたCHCモデル——————— 31
3/IQ値の解釈への留意点———————————— 31
4/知能は変動する?—————————————— 33
1-5 境界知能の定義と位置づけの問題—————— 34
1/境界知能の定義と位置づけの変遷——————— 34
2/近年における境界知能の位置づけの変化———— 36
1-6 境界知能と学習障害、軽度知的障害との関係— 46
1-7 質的な学習の困難さの違いを見取る発達理論— 48
1/差異論と発達論から————————————— 48
2/境界知能・軽度」と「中等度・重度」の別カテゴリー化——— 49
1-8 学校現場で必要な境界知能の理解—————— 50
認知の発達推移と境界知能——————————— 59
第2章
認知の発達推移と境界知能
2-1 認知の発達段階からみた境界知能—————— 60
1/ピアジェの認知発達理論からみた境界知能——— 60
2/縦の発達と横の発達————————————— 61
3/境界知能の知能発達の推移—————————— 63
4/PASSモデルからみた認知発達———————— 64
5/実行機能からみた認知発達—————————— 64
6/知的障害教育におけるこれまでの認知発達教育の取り組み————— 66
第3章
学校で見られる認知特性と支援方法——————— 79
3-1 記憶—————————————————— 80
1/記憶のシステム—————————————— 80
2/符号化の問題——————————————— 82
3/短期記憶の容量の問題——————————— 82
4/ワーキングメモリの問題—————————— 83
5/記憶の方略の問題————————————— 84
6/支援の方向性——————————————— 85
3-2 言語—————————————————— 86
1/言語の獲得———————————————— 86
2/コミュニケーション機能—————————— 87
3/行動調整機能——————————————— 88
4/概念機能————————————————— 88
5/支援の方向性——————————————— 89
3-3 数概念————————————————— 90
1/2つの数概念——————————————— 90
2/数の初期概念————————————...
本書からわかること
軽度知的障害・境界知能・定型発達を、認知発達の連続体として捉える
知的障害の知的機能については、差異論と発達論といった2つの見解があります。
本書では、境界知能が明らかな障害ではないこと、そして、境界知能の子どもは軽度知的障害と平均的な知能域の間に位置していて、定型発達児に比べ発達が遅れているといった発達論の立場から、境界知能の子どもの特性を捉えていきます。
つまり、軽度知的障害児と定型発達児の、記憶や言語、数概念、視覚・聴覚認知、注意、学習、問題解決などの認知特性を整理した上で、境界知能の子どもはその中間に位置づけられるため、かれらの認知機能の特性は両側から比較することで推定できるということです。
学習の土台となる認知機能ごとに、境界知能の子どもの特性を理解する
本書では、学校生活の中で特に重要となる認知機能を軸に、章立てを構成しています。たとえば、言語、視覚認知、数概念、記憶、注意、聴覚認知……などです。
軽度知的障害・境界知能・定型発達を、認知発達の連続体として捉える発達論をふまえ、以下のように特性を整理していきます。
【言語】:境界知能の子どもは、定型発達児より言葉の意味理解や概念形成がゆっくりで、軽度知的障害児ほどではないものの、言語によって指示される行動の調整につまずきが生じやすい。
【注意】:境界知能の子どもは、定型発達児より注意の持続・配分・切り替えが弱く、軽度知的障害児ほどではないものの、不注意や集中困難、切り替えの遅さがつまずきにつながりやすい。
【記憶】:境界知能の子どもは、短期記憶・ワーキングメモリの発達の遅れによる影響から、定型発達児より低い学習成績を示す場合があるが、これらの遅れは精神年齢を一致させると大きな差はない。
以上は一部ですが、本書では、短期記憶やワーキングメモリ、記憶方略など、より詳細な観点からも、境界知能の子どもの特性について分析を行っています。
さらに、対人スキルやメンタルヘルス、性格特性、運動能力など、学校や社会の中で生活していくために大切な点についても、境界知能の子どもの特性を具体的に示しています。
こんな先生におすすめ
・境界知能の子どもが何に困り、どうして学習につまずいているのか、知りたい方
・境界知能の子どもに見られる認知の特性を知りたい方
・学習で困っている子どもが境界知能に当たるのかどうか、気になっている方
・境界知能とは何か、軽度知的障害や定型発達との違いは何か、知りたい方
・知的障害・境界知能の考え方や成り立ち、認知発達理論について理解したい方
・知的障害、境界知能の研究にたずさわる方
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2026年03月06日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 東洋館出版社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784491045511 |
| ページ数 | 134 |
| 判型 | A5 |

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