Quartet Recordsは、GDMおよびUniversal Music Publishing Ricordiとの提携により、1966年のカルト的名作『目をさまして殺せ』(原題:SVEGLIATI E UCCIDI)のサウンドトラックを、史上初のフルステレオ盤としてリマスター再販いたします。カルロ・リッツァーニ監督、ロベルト・ホフマン、リザ・ガストーニ、ジャン・マリア・ヴォロンテ出演による本作は、ある危険な逃亡者がナイトクラブの歌手と恋に落ち、共に無謀な宝石店強盗を繰り返した末に、警察の手によって悲劇的な終焉を迎えるまでを描いたイタリア映画のヒット作です。
エンニオ・モリコーネは、いわゆる「Poliziottesco(イタリアン・ポリス・アクション)」ジャンルにおいて、ステルヴィオ・チプリアーニやフランコ・ミカリッツィほど多作ではありませんでしたが、音楽を能動的な物語要素として確立させることで、同ジャンルの初期の様式美に多大な影響を与えました。シンコペーションを多用したリズム、際立つベースライン、都会的なパーカッション、そして緊張感やパラノイア、都市の混沌を強調する不協和音。あるいはジャズ、ファンク、実験音楽の融合といった手法は、後にこの新ジャンルに携わる作曲家たちがこぞって採用することになるリソースです。これらの要素はすべて本作のスコアの核を成しており、二人の主人公を中心に構成されています。また、リザ・ガストーニが歌う美しい挿入歌「Una stanza vuota」も収録されており、この曲は劇中の愛のテーマとしても機能しています。
本作のアルバムは、1966年にイタリアのRCAから少数のプロモーション盤が、80年代にはIntermezzoレーベルからLPが再販されましたが、いずれもモノラル音源でした。90年代にはRCAから『狼の挽歌』とのカップリングで初CD化されましたが、これもモノラル収録でした。2012年にはGDMからスコアのほぼ全編を網羅した拡張盤CDがリリースされましたが、一部のトラックがステレオ、他がモノラルという混在仕様でした。
今回の新装盤は、Claudio Fuianoの監修のもと、Chris Maloneが修復とマスタリングを担当し、全編フルステレオでの収録を実現しました。付属のブックレットには、Miguel Angel Ordonezによる映画とスコアの解説エッセイが掲載されています。
発売・販売元 提供資料(2026/02/17)
BMG音源のモリコーネもの名盤のダゴレッドからの
リリース、ついに実現。
『目をさまして殺せ』(1965)
サウンドトラック
音楽 エンニオ・モリコーネ
監督 カルロ・リッツァーニ
主演 ロベルト・ホフマン、リサ・ガストーニ
主題歌 リサ・ガストーニ
実在のギャング、ルチアーノ・ルットリングの半生を
ホフマンが演ずるハード・アクション。サスペンス、
哀しみ、さまざまな感情を複雑に入り乱させ、
ブラスと、マシンガンの効果音を模したサウンドとの
ジョイントは圧巻。ハードボイルドさに徹した時の
鋭さも、モリコーネならではのもの。まさしく暗黒街
ものでのモリコーネ・サウンドの魅力炸裂の傑作。
ビギナーにもお薦めの名盤。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2006/04/19)