トロントを拠点に活動し、人力エレクトロニカの極北をひた走る4人組、HOLY FUCK。BRIAN BORCHERDT、GRAHAM WALSH、MATT MCQUAID、MATT SCHULZの鉄壁の布陣により、ラップトップやループに頼らず、生演奏の熱量と即興性を重視した独自の音像を構築し続けています。2005年の結成以来、パンクの衝動とミニマリズムを融合させたスリリングなサウンドで、世界中のフェスティバルを席巻してきた孤高のグループです。
2020年の前作『DELETER』から6年が経過。その間パンデミックによる2年間の離散を経て、ノヴァスコシア州の静謐な村の集会所で再び火が灯された2026年作。クリック・トラックを排し、肉体的なグルーヴはもちろん脳のシナプスすら4人で共有するような阿吽の呼吸によって録音されたという通算6作目のフル・アルバムです。近隣住民への配慮から生まれた図らずも静かなアンサンブルが結果として深みのあるテクスチャーをもたらした意欲的な一作。
脈動するベースラインと発光するシンセが無限のループを描く"EVIE"、ドリーミーなクラウトロックの足取りにミュージック・コンクレート的なコラージュが重なる"GOLD FLAKES"、ORBITALやUNDERWORLDが好きというGRAHAMがダンスフロアの多幸感を追求したエピックなテクノ・サウンド"ELEVATE"など、有機的なダイナミズムに満ちた全11曲。中盤の"CZAR"では、J DILLAを彷彿とさせるスワッガーなリズムと偶発的なノイズが交錯し、彼らならではの不規則なスリルを刻んでいます。
BRIAN BORCHERDTが主宰するアンビエント・プロジェクト、QUILTINGのメンバーであるMAIRI CHAIMBEULのハープや、SAHARA JANE NASRによる南アジアの弦楽器サランギを導入し、サウンドの奥行きを拡大。従来の多彩な客演を排し、4人の純粋な対話に立ち返ることで、これまでにない親密さと人間味溢れる響きを獲得した記念碑的な仕上がりです。
発売・販売元 提供資料(2026/02/20)