カナダ・オンタリオ発のプログレッシヴ・ロック・デュオ=Crown Lands(クラウン・ランズ)
インストゥルメンタル作品を経て完成した待望のスタジオ・アルバム『Apocalypse』
2015年にカナダ・オンタリオで結成以降、時代の概念を超越したサウンドを奏でてきたデュオ、Crown Lands(クラウン・ランズ)。2020年発表のセルフタイトル・デビュー作『Crown Lands』は、カナダの音楽賞ジュノ・アワードにおいて「Breakthrough Group of the Year」を見事獲得、Dave Cobbがプロデュースを手掛けたことでも話題を呼んだ。2023年にはセカンド・アルバム『Fearless』を発表。2025年にインストゥルメンタル作品『Ritual I』『Ritual II』を立て続けにリリースし、サウンド・デザインや作品がもつ世界観を拡げてきた。
Kevinは次のように語る。「ホームスタジオで制作した『Rituals』は、すべての工程を自分たちで担う初めての本格的な試みだった。そしてあのアルバムが、メジャーレーベル規模の予算や豪華なスタジオがなくても、自分たちの空間でCrown Landsの作品を作ることができるという確信を与えてくれたんだ」。
その作業で掴んだ自信は今作『Apocalypse』に明確に反映されている。アルバムの大部分は外部スタジオを使用せず、2020年以降バンドが活動拠点としてきた同じ部屋で作曲・録音された。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2026/03/06)
今作『Apocalypse(黙示録)』は、ブラックスターによるカラゴン侵攻から故郷サーゴン・プライムの崩壊までを描いた壮大なるコンセプト・アルバムだ。アルバムのオープニングを飾る躍動感あふれる(1)「ProclamationI」、70年代のロックの空気感を内包した(2)「Foot Soldiers Of The Syndicate」、フルートの優しく穏やかな音色が郷愁を誘う(6)「The Revenants I」など聴き応えのある楽曲が並ぶ。そして圧巻なのは、本編ラストを飾るタイトル・トラック(7)「Apocalypse」だ。音楽的にも物語的にもアルバム全体を支える19分の壮大な叙事詩は、先行リリースされるや否や、ファンの度肝を抜いた。間違いなく今作の核となるこの楽曲は、インストゥルメンタル・セクション、古いリフ、新たにインスピレーションを得た多くのフレーズから構築し、ホワイトボードに配置図を描きながら各セクションの溶け込み方を模索したという。Codyにとって最も印象的なパートは、別の楽曲のアイデアとして生まれたというファルセット・ボーカルへの突然の転調パートだ。「単独の曲として試した後、この曲に組み込むことにした。文脈の中で聴いた瞬間、完璧にフィットしたんだ」と語る。また、バンドとして初めて多重ヴォーカル・ハーモニーを導入したことも触れておきたい。「これまで意図的に避けてきた手法だが、今回は挑戦するべきタイミングだと感じた」とCodyは付け加える。
プロデューサーは前作に続き、Nick Raskulinecz(Deftones、Halestorm)とDavid Bottrill(TOOL、Coheed and Cambria)を迎えている。両者とも、RUSHの作品に携わっている人物だ。『Apocalypse』が描くのは、変化、終焉、そして新たな始まりへの未知なる旅立ちである。そのテーマは単なるSF的世界にとどまらず、Crown Lands自身の進化とも呼応する。確固たるビジョンのもと、ジャンルの境界を越えようとするバンドの姿勢が鮮明に刻まれた1枚だ。サウンド面では、Led ZeppelinやRUSHといった伝統的ハードロック、プログレの系譜を踏まえつつ、Guns N' Roses、さらにGreta Van Fleetのファン層をも虜にできる野心作に仕上がっている。(2/2)
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