モロッコの秘宝!ゴミ箱から救出された、タラブ・サイケ・エレクトロファンク開拓者の作品がまさかのフィジカルに。
アブドゥ・エル・オマリ(Abdou El Omari)は、1945年にモロッコ・アガディール南部のタフラウト(Tafraout)で生まれた。彼は山の中で、自然のリズムとベルベル文化に囲まれて育ったのだという。1970年代、モロッコが大きく変貌していくなかで、アブドゥ・エル・オマリは独自のサウンドを形作っていった。スピリチュアル・ジャズ、サイケデリック・ファンク、モロッコの伝統、そして初期電子音楽の実験性を融合させた先見的なブレンドである。そして今日、新しい世代のリスナーによって再発見され、彼の作品は再浮上しつつある。このレコードは、その中でも最も希少で、最も貴重な断片のひとつに数えられる。22歳のとき、自身のレーベルからレコードやカセットをリリースし、さらに RTM(国営ラジオ/テレビ) にも出演している。また、Naima Samih、Laila Ghofran、Aicha El Waad といった著名アーティストへ楽曲提供も行っていた。
1976年には唯一のアルバム 『Nuits d'ete』 を発表した。この作品は数十年後にカルト的評価を獲得し、2017年に再発されることになる。1980年代に入ると音楽活動は徐々に縮小していき、最終的に理髪店の仕事へと戻っていったのだった。2010年に亡くなった彼は、オンライン上でディガーやブロガー、コレクターたちによって自らの音楽が再発見されていく未来を、ついに目撃することはなかった。
ある日、彼の親友がゴミ箱から忘れ去られていた一本のカセットを発見した。ここでのエル・オマリは、かつてないほどの大胆さを見せており、ポップ、コズミック・ディスコ、エレクトリック・ブルース、モロッコの伝統が境界なく溶け合い、自由に探求している。ARP Odysseyを携え、催眠的なグルーヴと、Farfisa が描くレイヤーを重ねながら、ルーツとより自由な探究を展開していく。このアルバムは、モロッコ・ヴィジョンの継承、そしてモロッコ音楽の未来を明らかにする。
発売・販売元 提供資料(2026/02/16)