結成一年待たなかった前身DER BLAUE REITERの残骸を元にイタリア・ミラノのポスト・パンク・シーンから現れ、80年代初頭の地下ディスコ・ムーブメントと共振したこちらも短命ながらも伝説的なユニット、STATE OF ART。初期A CERTAIN RATIOやTALKING HEADSに呼応する鋭利なファンク・ビートとニュー・ウェーヴの冷徹な感性を融合させたそのサウンドは、イタロ・ディスコ前夜の混沌とした熱量を鮮烈に体現していました。
2009年のCD化から17年の時を経て、81-82年ファースト・ラインナップ当時の未発表デモ音源の数々を初めてアナログへとパッケージした2026年編集盤。限られた機材環境でのセルフ・プロデュースでありながら、初期ABCやSPANDAU BALLETにも通じるポップな躍動感とDIY精神に裏打ちされた剥き出しのエネルギーが全編を貫いています。
シャープなカッティングとサード・ワールド・パーカッションが切り裂く"DANTZIG STATION"、都会的な焦燥感とディスコ・ビートが交錯する"DOWNTOWN"、ダビーな音響空間にアダルトなサックスが響く"VENICE"、ブリブリのベースラインが踊りまわる"SUMMERTIME AT LAST"などなど全11曲。当時のミラノの地下フロアの湿り気と高揚感をそのまま封じ込めたような、瑞々しくも毒のあるアンサンブルが横溢しています。
ポスト・パンクが最も刺激的にダンス・ミュージックへと接近していた瞬間の記録であり、現代のフロアでも十分に機能するタイムレスな価値を持つ歴史的ドキュメント。資料的価値を遥かに凌駕する不純物なしのパッションを刻み込んだ本コレクションは、全パンク・ファンク・ラヴァー必携盤です。
発売・販売元 提供資料(2026/02/06)