第2弾!パスティエルレーベルからリリースされていたエリシュカ&札響ライヴCDの音源をALTUSがライセンス、リマスターを施して初SACD化。例外的にセッション録音で残された名盤「我が祖国」に加え、札響定期「チェコ音楽シリーズ」を中心に取り上げられたスメタナ、ヤナーチェク、ヴォジーシェクの全6曲を1枚のSACDに(収納総収録時間:194分)!Altusの斎藤氏による最新マスタリング。タワーレコード限定、完全限定数量で初SACD化!
ラドミル・エリシュカ(1931-2019)が札幌交響楽団と行った数々の公演は高い評価を得、パスティエルレーベルから発売された一連の音源はドヴォルザークやスメタナ、ヤナーチェクといった祖国の作品、そしてロシア音楽が中心に取り上げられ、その瑞々しい表現力や高い音楽性を有したエリシュカの指揮は日本のファンに大きな軌跡を残しました。エリシュカは2006年に札幌交響楽団と「シェエラザード」他の曲目で初共演して以来関係性を深め、2008年から首席客演指揮者に就任、その後2015年には名誉指揮者の称号を得ています。パスティエルレーベル以外でもALTUSレーベルから「ブラームス:交響曲全集」他もリリースされ話題となりましたが、札響以外も含め必ずしも日本での演奏機会が多いとは言えないチェコの作品を積極的に取り上げるなど、日本の音楽界における功績は大きいです。今回、CDで発売されていたパスティエルレーベルの「ザ・フェアウェルコンサート・イン・札幌」(2017年発売)を除く9タイトル、CD10枚分の音源を、ALTUSレーベルの主宰者である斎藤啓介氏による最新マスタリングを行った上で、SACDシングルレイヤー全3枚として復刻。第1弾として2008年から2013年に札幌コンサートホールKitaraでライヴ収録された「ドヴォルザーク:交響曲第5-9番」を1/23に発売しました。今回、第2弾としまして「スメタナ・ヤナーチェク・チェコ音楽集」をリリースします。没後7年となるこの機会に、エリシュカと札幌交響楽団が残した名演を堪能ください。
エリシュカの初来日は2004年でした。晩年の日本での活躍は多くの音楽ファンの心を掴み、2009年にNHK交響楽団と共演した「我が祖国」は、同年の「心に残ったN響コンサート コンサート編」では1位に選出されています。とりわけチェコの作品は評価が高く、日本で演奏機会がほとんど無い作品やドヴォルザークの中期の交響曲(第5,6番)も取り上げたことで、日本の聴衆の各曲に対する認知向上にも繋がりました。作品に対する真摯な姿勢と自然な音楽性を有したエリシュカは、まさにチェコ音楽の正統的解釈者と言って良いでしょう。
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タワーレコード(2026/01/30)
この札幌交響楽団との「我が祖国」は2009年10月にセッションを組んで収録されたもので、パスティエルレーベルから発売された両者の一連の音源の中では唯一のセッション録音です。この年は前述のNHK交響楽団との名演が日本のクラシック界では話題となったことから、当然ながら札幌交響楽団とのアルバムは大きな話題となりました。定期演奏会では「チェコ音楽シリーズ」を続けており、2008年4月にドヴォルザークの交響曲第6番を皮切りに翌年4月の同:交響曲第7番の後、10月31日の演奏会の前に日に収録されたのがこの「我が祖国」です(両者通算4回目の共演)。エリシュカはこの年、2月7日と8日にNHK交響楽団と「我が祖国」を演奏し、10月21日には九州交響楽団と同曲を共演した後が札響とのこの演奏でした。尚、エリシュカは札響との最初の共演で演奏会の1,2曲目に「モルダウ」と「ボヘミアの森と草原より」を取り上げていますので(メインは「シェエラザード」)、実は演奏会では両者のファーストコンタクトは「我が祖国」(から2曲)ということになります。その後もエリシュカは札響以外でも日本の他のオケと同曲の一部の演奏を行いましたがいずれも「モルダウ」等単独曲で取り上げており、「我が祖国」の演奏としては2009年10月31日が全曲としては日本での最後の演奏となっていますので、その意味では貴重です。また、他の5曲はいずれもメインの前に演奏された曲目ですが、なかでも稀少なのは2014年4月11、12日に「悲愴」の前に演奏されたヴォジーシェク:交響曲で、恐らく日本で取り上げられた機会は稀でしょう。ほとんどの聴衆はこの日初めて聴いたと思われますが、ヴォジーシェク(1791-1825)は知る人ぞ知るチェコの作曲家で、ベートーヴェン時代に主にウィーンで活動していました。この曲はヴォジーシェク唯一の交響曲であり近年では再評価も進んでおり、音源としてはビエロフラーヴェクやマッケラス、ゲーベルの録音があります。作風はシューベルトを思わせる旋律と、ベートーヴェンの力強さが融合したロマン派初期の曲で聴き応えがあります。尚、「シンフォニエッタ」も名演です(この日のメインはドヴォルザークの交響曲第5番)。バンダが加わる編成の大きさから名曲の割には演奏会で取り上げられる機会はそれほど多くありません。高い演奏技術も求められますので、ライヴで収録した日本のオーケストラの録音としてはこの演奏は秀逸です。今回のSACDでの再現力にも期待ください。
今回、元々は市販のCDでリリースされていた音源を今回のSACD化のためにあらためて最新でマスタリングが行われました。また、SACDフォーマットの特性を活かし、全6曲をSACDシングルレイヤーとして1枚に収録していますので盤を変えることなく全曲を再生できます。尚、解説書には序文解説と作品解説を掲載しました。
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タワーレコード(2026/01/30)