CONSTANTIN TZENOSとDENHOLM WHALEの2名により結成されたカナダはトロントを拠点とする電子音楽ユニット、ODONIS ODONIS。インダストリアル、シューゲイザー、サーフ・パンクを暴力的に衝突させた初期の衝撃から、漆黒のダンス・ミュージックへと進化を遂げてきた異端のデュオです。
キャリアを総括するセルフ・タイトルを冠した2026年6枚目。ストロボが激しく明滅するインダストリアルの戦壕を抜け、自身を形成したニュー・ウェーヴの血脈へと再び接続を試みています。それは単なる回顧ではなく、パンデミック以降のインフレや加速する資本主義、そしてAIの脅威に晒される現代社会の不安と対峙するための切実な選択でした。
THE CUREの『DISINTEGRATION』が持つ耽美な陰影にNEW ORDERの『POWER CORRUPTION & LIES』を彷彿とさせる硬質なグルーヴ、さらには80年代後半のCREATION RECORDS周辺の冷めた熱量を現代的な解像度で再構築。冷徹なビートが焦燥感を煽る"THE SAME"、ニューウェイヴの気品が漂う"COME ALIVE"、肉体的な衝動を突き動かす"WORK IT OUT"など、自動化に抗う人間本来の生命力が脈打つ全9曲を収録しています。
過剰な装飾を削ぎ落とし冷ややかなシンセサイザーと鋭角的なギター・ワークが交差する音像は、彼らが長年培ってきた美学の集大成。不透明な未来への恐怖を力強くも美しいポスト・パンクの様式美へと昇華させた渾身の一枚です。
発売・販売元 提供資料(2026/02/06)