ネオ・クラシカル界注目のコンポーザー/ピアニストが世に放つ、初の「協奏曲」。
ソニー・クラシカルから、ネオクラシカル界で活躍中のオリヴィア・ベッリの新アルバム『ダイモン』がリリース。このアルバムはホメロスの『オデュッセイア』をコンセプトとしており、「オデュッセウスは故郷イタケーへ帰る運命でした。そこには妻と息子がいて、彼を彼たらしめるすべてのものがそこにあったのです。」とベッリは語ります。
ピアノ協奏曲「ダイモン」は、イタリアのバロック音楽にインスピレーションを受け、弦楽オーケストラと共演した作品。「デパーチャー (出発)」「ジャーニー(旅路)」「リターン(帰還)」の3つの楽章で構成され、特に第2楽章「ジャーニー」は、オデュッセウスだけでなく、ベッリ自身がカタルシスへの道の途中で直面した試練、困難、そして苦しみを反映しています。ここでは感情の起伏が、息を呑むほど壮大なサウンドスケープの中で繰り広げられます「ダイモン」は、彼女の思春期から現在に至るまでの人生をも表現しています。
父親が銀行支店長だったことから幼少期に頻繁に引っ越しを経験したベッリは、刺激的な街々を巡りながらも、常に何かが欠けていると感じていました。しかし、その欠けたものが何なのか、はっきりとは分からなかったのです。その状況が一変したのは14歳の時でした。事故で数ヶ月間寝たきりになったのです。「その間、私は自分自身と向き合うことになりました。気を散らすものが何もない中で、本当に自分に必要なもの、つまり音楽と自然が何なのかに気がつきました。」と彼女は当時を回想します。つまり、彼女はかつてソクラテスが述べた「世に出る前に、自分が何者であるかを知らなければならない」という境地に達したのです。言い換えれば、ベッリはギリシャ語の「ダイモン」が表すもの、つまり自分の使命を見つけました。それ以来、彼女は決して自分の目的を見失うことはありませんでした。
(1/2)
ソニー・ミュージック
発売・販売元 提供資料(2026/01/23)
「イタケー組曲」は、オデュッセウスが帰還後に出会う人物たち--父ラーエルテースと息子テレマコス--を描いています。またこれらの出会いを、チェロ奏者のラファエラ・グロメス、ヴァイオリニストのエルドビョルク・ヘムシング、サックス奏者のジェス・ギラムとの共演によって表現しています。オデュッセウスの妻ペネロペは、「イタケー組曲」の核に据えられています。この組曲の中心でペネロペは、ベッリのピアノ・ソロによる憂鬱と希望の間を優しく揺れ動くような旋律によって讃えられました。「ペネロペがいなければ、オデュッセウスは存在しない。孤独ではないと知ることが重要です。私たちが存在しているのは、何よりも、私たちのそばにいる人々のおかげです」とベッリは語ります。
このアルバムは、飾らない美しさを率直に表現した「ナウシカアのためのソナチネ」で締めくくられます。ナウシカアはパイアキア王の娘です。難破したオデュッセウスを岸辺で見つけた時、彼女はためらうことなく、服と食べ物を差し出しました。「現代では、ホームレスを家に招き入れる人はほとんどいないでしょう」とベッリは語ります。「多くの人にとって、人の価値は主に成功やお金で測られます。しかし、私たちは皆、それぞれに独自の使命を持っているのです」
オリヴィア・ベッリ
イタリア出身の作曲家兼ピアニスト。これまでに、アレクサンダー・ロンクヴィッヒ、イェルク・デームス、フランコ・スカラ、ピエロ・ラッタリーノにピアノと作曲を師事。アムステルダムのピアノ・ナイト、モントリオール国際ジャズフェスティバル、ロイヤル・アルバート・ホール(エルガー・ルーム)でのスタインウェイ&サンズ・ピアノ・シリーズ等のイベントに数多く出演。また、ノルウェーのヴァイオリニスト、マリ・サムエルセン、フランスのチェリスト、ゴーティエ・カピュソン、イギリスのオルガン奏者、アンナ・ラプウッドなど、様々なアーティストのために作曲も行っている。2021年4月、ソニーミュージックの新レーベルXXIM レコードとの独占契約を開始。
(2/2)
ソニー・ミュージック
発売・販売元 提供資料(2026/01/23)