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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2014年02月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 慶友社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784874491447 |
| ページ数 | 368 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
目 次
序 章 生業からの仏教民俗研究へ向けて 9
第一節 生活と仏教の関わりを考える ―民俗信仰・仏教民俗とその周辺の研究史― 9
一 民間信仰から民俗信仰へ 10
二 仏教民俗学の提唱 14
三 仏教が持つ二面性 17
第二節 本書の課題 19
一 「現世利益」への着目 19
二 民俗学の視座、生業の視点 21
三 供養への着目 25
四 本書の視点と構成 27
第一部 漁業と仏教民俗
第一章 研究史と問題の所在 35
第一節 漁民信仰の研究史 35
第二節 魚介類供養の研究史 42
第二章 鮭漁と鮭供養 48
第一節 鮭をめぐる民俗とその研究史 48
一 鮭の分類 48
二 鮭漁史の概略 49
三 鮭と伝承 52
四 鮭と民俗 59
第二節 岩手県宮古市津軽石の「鮭霊塔」と「鮭霊祭」 62
一 津軽石の鮭漁史 62
二 津軽石の鮭漁と儀礼 65
第三節 庄内地方の鮭供養と伝承 69
一 鮭建網漁の千本供養―山形県飽海郡遊佐町十里塚(十里塚鮭建網組合)― 69
二 鮭建網漁の千本供養―山形県飽海郡遊佐町吹浦― 72
三 鮭建網漁の千本供養―秋田県にかほ市小砂川― 74
四 鮭建網漁の千本供養―秋田県にかほ市 潟の口建網組合― 76
五 河川における鮭漁の千本供養―山形県飽海郡遊佐町箕輪(箕輪鮭漁業生産組合)― 77
六 河川における鮭漁の千本供養―秋田県由利郡象潟町川袋(川袋鮭漁業生産組合)― 83
第三章 養殖漁業と供養 98
第一節 ハマチ養殖の変遷と魚霊供養 ―尾鷲市三木浦の事例― 98
一 尾鷲市三木浦の地勢 98
二 三協水産と「魚魂塔」 99
三 三木浦の供養祭 101
四 ハマチ養殖の実際 102
第二節 真珠養殖と真珠供養 ―志摩半島の事例― 105
一 三重県の真珠養殖と真珠供養 105
二 昭和三二年の真珠祭 106
三 南勢町宿浦の真珠養殖と信仰・真珠貝供養 108
第三節 養鰻漁業と鰻供養 110
一 鰻の歴史と民俗 110
二 日本の養鰻業 112
三 浜名湖養魚漁業協同組合 113
四 静岡うなぎ漁業協同組合中遠加工場 117
五 静岡うなぎ漁業協同組合吉田加工場 121
六 一色うなぎ漁業協同組合 125
七 鰻供養に見る供養の主体と背景 127
第四章 供養塔の維持と記憶の継承 137
第一節 近世・近代に建立された供養塔の現状 ―三重県南部を事例として― 138
一 志摩・東紀州地方の魚介類供養塔 138
二 鳥羽市小浜町 済渡院の供養碑群 138
三 志摩市(旧志摩町)片田 「供養塔 鰤其ノ他魚族之位」 139
四 南伊勢町(旧南島町)奈屋浦 「支毘大命神」 141
五 大紀町(旧紀勢町)錦 「大漁記念碑」 142
六 紀北町(旧海山町)島勝 「法華塔」 143
七 尾鷲市須賀利 「法華塔」 144
八 尾鷲市行野町 「魚鱗群類含霊」碑 145
九 熊野市甫母 「法華塔」 146
第二節 浦の漁業史と供養塔の現在 147
第五章 漁業と寺院参拝 155
第一節 漁民の信仰を集める寺社 ―研究史の整理― 155
第二節 青峯山正福寺の信仰 159
一 青峯山正福寺の歴史と概要 159
二 正福寺参拝者の分析 163
三 御船祭り(例大祭)参拝者の分析 170
四 志摩・南紀の漁村から見た青峯山正福寺信仰 172
五 遠州灘〜駿河湾沿岸の青峯山信仰 175
六 青峯山正福寺の信仰史 178
第三節 勝浦港と那智山 180
一 那智山の概要 180
二 勝浦港の特質と那智山参拝 181
三 魚霊供養碑と遠...
"本書は動植物供養と、大漁・航海安全という現世利益の祈願を題材として、生業の視点から仏教民俗を分析するものである。
第一部は「漁業と仏教民俗」として、漁業にかかわる動植物供養と祈願の様相をみていく。第二章の鮭供養の事例では、人工ふ化事業の実施、海面での建網漁の衰退といった時代背景を持ちながら、各地域で鮭に与えられている位置付けと、鮭という魚そのものの特質を反映して供養が行われている様子を描く。第二章では、ハマチ、真珠貝、鰻と三種の養殖漁業に着目し、それぞれの生業が持つ困難さを背景として、供養という儀礼が必要とされていることを明らかにする。第四章では、三重県南部を事例として、一度建立された魚霊供養碑や大漁記念碑が、その後の地域の生業史の展開の中で様々に意味合いを変えていく様相を捉え、記憶の継承という観点から供養碑の持つ意義を考察する。
第五章では青峯山と那智山を対象として、大漁・航海安全祈願の信仰を受ける寺社について、漁業の歴史的展開からみた信仰史の考察を試みる。その中で、従来言及されることの少なかったこうした寺社へ参拝する漁民の広域的な信仰のあり方について検討する。また、遠洋漁業船の船主の信仰に着目することも、本書における新しい試みである。第六章では奥山半僧坊を事例として、活動範囲を広げ、新たな参拝対象を求める漁民の動きと、信仰を広めようとする寺院側の動きが関連しあいながら信仰を広げていった様相をみる。
第二部では、様々な生業から動植物供養の背景と意義を考察していく。第二章では山形県置賜地方を中心とした草木供養をめぐる動きをまとめた上で、造園業に着目し、造園という仕事が求める草木を観察する眼と、その草木観が草木に生命、霊魂を感じさせ、供養を必要とする動機につながっている様子を描く。第三章では動物園・水族館における慰霊に着目する。自然界の生物を人工的な環境で飼育するというジレンマを後景として、どんなに大切に育てた動物であっても死なせたという感覚が残ること、死んだ動物に対する気持ちを来園客とも共有することなどなどの要因から慰霊が行われていることを明らかにする。また、この場合の慰霊とは、政教分離という政治的要因への配慮から採られた形式であって、本質において供養と変わらないことにも言及する。第四章では猟友会の動物供養を取りあげ、かつてより趣味とみられることの多くなった現代の狩猟でも、動物との対峙のなかから供養の動機が生まれていることを明らかにする。
結論として、生業の中で生まれてくる、動植物に個性を認める生命観や、生業の困難さと向き合うなかで目に見えない要素に感じる不安が、動植物供養や大漁・航海安全祈願の背景にあり、供養や祈願を行うことが寺院に求められる力であることを論じる。"

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