北アイルランド・ベルファストを拠点とするプロデューサーPHIL KIERANによる別名義プロジェクト、LE CAROUSEL。2013年のデビュー作が故ANDREW WEATHERALLらから熱烈な支持を受け、カルト的な人気を確立したアンダーグラウンドの至宝です。テクノ・シーンの第一線で活躍しながらもこの別名義ではシューゲイズやエレクトロニカへの深い憧憬を形にしてきました。
前作から10年以上の歳月を経て、自身のレーベルPHIL KIERAN RECORDINGSより届けられた2026年作。前作のアンダーグラウンドな精神を継承しつつ、より壮大でシネマティックな領域へと踏み出した本作は、シューゲイズにインスパイアされたエレクトロニクスと温かみのあるアナログな質感、ドリーミーなシンセ・スケープが織り成す重層的な音像を纏います。PHIL KIERAN自身が「現代の緊急性を反映させた鋭いエッジを持つ物語」と語る通り、単なる心地よいBGMに留まらないエモーショナルで切迫感のある響きが全編を貫いています。
暗闇を照らすような"LIGHT THE FLARE"から、深い余韻を残す幕引きの"GOODBYE MY FRIENDS"まで、アルバム全体が一つの映画のような旅路を描く全10曲。緻密に編み込まれたシンセ・ラインと深みのあるベースが、親密さと拡張性を同時に感じさせ、ノスタルジックでありながらも未来的な風景を想起させるような、聴くたびに新しい発見をもたらす重厚なプロダクションが施されています。
電子音楽の枠を超え人間性の本質や時代への危機感を音像化した、時代を超越する美しさを持つ電子音響の傑作です。
発売・販売元 提供資料(2026/01/19)