ベルリンのピアニスト、ヘニング・シュミートが日本のデザイナーのミズシマナツコ、調香師の沙里とのプロジェクト「Drei 3」のために制作した音楽をパッケージングしたニューアルバム。森を単なる背景ではなく、人間が五感を通じて世界と交わる舞台と捉え、音・香り・視覚表現を融合させた三人のプロジェクトは2023年の春、ドイツ・ブランデンブルクにある湖畔に滞在し、森がもたらす感覚に深く触れたといいます。ここで録音された自然音に、繊細に折り重ねられたピアノと控えめなエレクトロニクスによって構築された9曲。湖面に張りつめた静けさ、太古からそこに在り続ける樹々の気配、鳥や虫たちの小さなざわめき、湿った空気の中を漂う匂い。それらが音の奥行きとして静かに滲み込み、聴く者の感覚にゆっくりと触れてくる。ポスト・クラシカルの重要な存在として知られるシュミートにとっても、本作はピアノという楽器を通して、環境そのものと対話する新たな側面を映し出す一作。 (C)RS
JMD(2026/01/06)
美しいピアノ作品を届けてきたベルリン出身の音楽家と、さまざまな生命を内包する森とのダイアローグというべき新作。インスタレーション作品を作るために滞在したブランデンブルクの湖畔で野外録音された木々のざわめきや鳥の鳴き声、水の流れる音と向き合って奏でられた鍵盤は、人間が生きていること自体の力強さを炙り出しており、その音は血の温かさを宿す。
bounce (C)田中亮太
タワーレコード(vol.507(2026年2月25日発行号)掲載)
バッハ、キース・ジャレットを敬愛するポストクラシカル・ピアニスト:ヘニング・シュミートが、日本のデザイナー:ミズシマナツコ、調香師:沙里とのプロジェクト"森を単なる背景ではなく、人間が五感を通じて世界と交わる舞台と捉え、音・香り・視覚表現を融合"という「Drei 3」のために制作した音楽をパッケージングした作品。独ブランデンブルクの湖畔に滞在した際の自然音に、繊細なタッチと旋律を奏でるピアノ、微量なエレクトロニクスを用いて紡がれた9曲(究極)。制作環境そのものと対話し、新たな側面をも映し出した傑作。ええやんええやん。
intoxicate (C)黒田"ハイプ"朋規
タワーレコード(vol.180(2026年2月20日発行号)掲載)