STEVE ALBINIやJOHN CONGLETONとの仕事でも知られるマス・ロック・バンド90 DAY MEN他のBRIAN CASEを中心に、STEVE SHELLEYの参画でも知られるシカゴのオルタナティブ・ロックスDISAPPEARSから発展。ノイズ・ロックとポスト・パンクの硬質な感覚でシカゴのオルタナ・シーンを横断してきたトリオ、FACS。DISAPPEARSから続く人脈と実験性を引き継ぎながら、ミニマルな反復とダブの感覚を軸に独自のサウンドを研ぎ澄ませてきたグループです。バンド名はもちろん英FACTORY RECORDSのカタ番設定から来ています。
2024年作となる本作は、自己像とその「もうひとり」をめぐるテーマを据えた一枚。オリジナル・メンバーのJONATHAN VAN HERIKが復帰し、ベースへと役割を入れ替えた編成で、BRIAN CASEのギターとNOAH LEGERのドラミングが新たなバランスを獲得します。2018年1ST『NEGATIVE HOUSES』期とのつながりを感じさせつつ、現在の緊張感を宿したサウンドへと更新した作品です。
うごめくベースと鋭いギターが灰色の空気を切り裂く"TALKING HAUNTED"、ねじれたビートと反復するフレーズが不穏な高揚を生む"ORDINARY VOICES"、畳みかけるドラムとうごめくギターが欲望を捻じ曲げる"DESIRE PATH"など、ポスト・パンクとノイズ・ロックが拮抗するトラックが並びます。
ミニマルな反復と鋭いギターのノイズ、タイトなリズムを通して、自己とその影を見つめ返すような緊張を描き出す一枚。ELECTRIC AUDIOでの録音が刻む生々しい質感も含め、現在進行形のシカゴ・オルタナ・シーンの空気をそのまま閉じ込めた作品です。
STEVE ALBINI生前最後にエンジニアを務めた作品の1つとしても重要です。
発売・販売元 提供資料(2026/01/09)