ドイツのフューネラル・ドゥーム・メタル・バンド、LONE WANDERERの2026年作3RDアルバム。
ラテン語で「葬送の行列」と意味する本作は、LONE WANDERERが放つフューネラル・ドゥームという様式の核心に真正面から踏み込んだ作品である。前作『The faustian winter』で描かれたファウスト的文化の終焉というテーマを引き継ぎつつ、より内面的な悲嘆、実存的絶望へと視線を深く沈めていく。ボーカル兼ギターのBruno schottenが語る通り、本作に収録された5曲は、テーマ的にも音楽的にも、彼らがこれまでで最もフューネラル・ドゥームの本質に接近した内容となっている。約25分に及ぶ大曲「To rest eternally」を筆頭に、極限まで引き延ばされたテンポ、重層的で陰鬱なハーモニー、圧殺するような重さが一体となり、聴き手を終わりなき葬送の時間へと引きずり込む。その長大さは演出ではなく、主題が必然的に要求した結果だという。音楽的には、デス/ドゥーム的な瞬間やブラスト・ビートすら内包しながらも、全体を貫く暗くゴシックなトーンによって強固な統一感が保たれている。ジャケットにはドイツ・ロマン主義の画家Ernst ferdinand oehmeによる「霧の中の行列」が用いられ、音楽の持つ静謐と厳粛さを視覚的にも象徴している。制作の全工程にバンド自身が深く関与したという本作は、緩慢で、荘厳で、救いのない"スローモーションの葬送ミサ"であり、フューネラル・ドゥームを絶対的な芸術形式として捉えるLONE WANDERERの到達点を示す一枚である。
発売・販売元 提供資料(2026/01/13)