ドイツ・ドレスデンを拠点とするブラック/スラッシュメタル新鋭、LEAD INJECTORの1STアルバム。
バンドは2022年結成の3人組で、ソロ活動や学生バンドの経験を経て結成された、メンバー全員にとって初の本格的なバンドでもある。2024年のデモ作品『From the Crypts... of Hell』で早くもローカル・シーンに存在感を示し、その延長線上として完成したのが本作だ。レコーディングは2025年8月、ザクセン州シューンフェルスの Stereoid Studios にて、わずか7日間という集中した日程で行われた。アルバムにはデモ収録曲の再録音版と、新たに書き下ろされた楽曲が混在しており、バンドの成長と現在地が明確に刻み込まれている。サウンド面では、80年代由来のブラック/スラッシュメタルへの強いオマージュを軸にしつつも、単なる懐古主義に留まらない点が特徴的だ。荒々しく切れ味の鋭いリフ、スピード感を重視したリズム、そして粗野で攻撃的なヴォーカルが一体となり、クラシックな極限メタルのスピリットを現代的な感覚で再構築している。特筆すべきは楽曲構成の巧みさで、全曲が明確なフックと個性を持ち、「どの曲も似通わない」というバンドの姿勢がしっかりと反映されている。本作は若さゆえの飢えたエネルギーと確かなソングライティングを兼ね備えた一作であり、LEAD INJECTORが今後のシーンを担う存在であることを強く印象づける、説得力あるデビュー作と言えるだろう。
発売・販売元 提供資料(2026/01/13)