オーストラリアのインディ・ロック/フォーク・ロック・バンドBOY & BEARは、シドニーを拠点に温かなハーモニーとギター・サウンドで長年支持を集めてきたグループ。ダブル・プラチナを獲得した2011年デビュー作『MOONFIRE』以降もチャート上位作を重ね、ライヴ・バンドとしての評価も含めて本国ロック・シーンを代表する存在へ成長してきました。複数のアルバムでトップチャートを経験しながらも、アコースティックな質感とソングライティングの良さに根ざしたスタイルを基本に据えた好バンドです。
本盤は、約15年にわたる活動を経たバンドが、少しシンセ寄りの質感を足しながら人生の行程や時間感覚そのものをテーマに据えた最新作。表向きは軽やかなインディ・ロックやフォーク・ポップとして耳に入りつつも、歌詞の芯には「どこからが始まりなのか」「振り返って初めて気づく変化」など、年齢とともに変わる視点が折り重なります。フロントマンDAVE HOSKINGは、日々の出来事の中にあるささやかな学びや矛盾を肯定的に受け止めるアルバムだと語っており、全体としては楽観性とノスタルジーが絶妙に混ざり合ったトーンに仕上がっています。
軽やかなリズムとコーラスでアルバムのトーンを提示する"TRIPPING OVER TIME"をはじめ、伸びやかなメロディとハーモニーで人生の起点を問い直す"WHERE DOES LIFE BEGIN"、揺れるギターとシンセが浮遊感をもたらす"VERTIGO"、軽やかなフォーク・タッチで紡ぐ"ROSES"など、フォーク・ロックからインディ・ポップ、エレクトロ寄りのアレンジまでを自然に行き来する全11曲。どの曲でも複数のヴォーカルが重なるハーモニーが要となり、バンドとしての一体感を強く感じさせます。
アコースティックな温もりとモダンなインディ・ロックの感触が無理なく同居し、長年聴いてきたリスナーにも、新たに出会うオルタナ/インディ・ファンにもすっと届く一枚。過去の代表作から続くメロディ・センスを保ちながら、時間経過とともに変わる視点や心の揺れを肯定的に抱きしめる作品で、バンドの現在地を知るうえでも欠かせない一枚です。
発売・販売元 提供資料(2026/01/09)