当時は気づきませんでしたが、2006年に制作されたこの録音は、私の音楽的思考に変化をもたらしました。私のルーツ、ブルースの構造の活用、そして生涯にわたる音楽表現の探求といった、あらゆる要素が一つにまとまりました。考える時間、何度も同じテーマに立ち戻る時間、そしてブルースを深く掘り下げる時間、無限の時間が与えられました。
ファルマスはコーンウォールの海辺にある大きな町です。この録音は、妻ケイトが展覧会を開いていたファルマス・アーツ・センターのメインギャラリーにあるスタインウェイのグランドピアノで行われました。会場の美しい響き、スタインウェイのピアノそのもの、足音、会話、外の通りの反響、すべてが即興演奏の一部でした。ギャラリーの壁に描かれたケイトの絵画も、まさに「アート・ミュージック」でした。
(マイク・ウェストブルック 2025)
1960年代から、マイク・ウエストブルックはジャズやクラシックのアンサンブル、ストリートバンド、舞台ミュージカル、オペラ、キャバレーなど、様々なジャンルの音楽を発表してきました。その中には、ウィリアム・ブレイクの曲など、まさに「ウェストブルック」の名にふさわしい作品も含まれています。彼は、交響楽団やビッグバンドから、小規模なジャズアンサンブル、劇団、トリオ、ケイト・ウェストブルックとのデュオ、そして時にはソロピアノまで、あらゆる団体のために作曲・演奏を行ってきました。ここでのソロ音楽はどのような性質のものなのでしょうか?
この音楽は、ジャズピアノの名手による従来の技巧的な魔法の披露ではありませんが、それでも間違いなく魔法の技巧の披露であることは間違いありません。マイクは、過去の崇拝されてきたジャズの再現ではなく、新しいジャズの儀式の創造に興味を示しています。
「ピアノと私」と題したソロ演奏では、観客に7枚の小さなカードデッキから1枚を選んでもらいます。各カードには調号が記されています。裏面には、オリジナル曲、ショーチューン、ポップソングなど、和声的またはテーマ的に結びついた楽曲のリストがあり、その中から即興演奏する曲を選ぶことができます。7つの「楽章」は、選ばれた順に演奏されます。「ピアノ・イン・ザ・ルーム」と「ブルース」の録音には聴衆はおらず、通りすがりの人が数人いるだけでした。ここでマイクはブルースだけを探求しています。
発売・販売元 提供資料(2026/01/13)