| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2026年02月18日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784480018410 |
| ページ数 | 368 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
はじめに
第1講 日本とは何か
「日本」の成り立ちと天皇/邪馬台国論争/日本における古代国家の出現/文化接触により浮かび上がる「日本的なるもの」/仏教の日本化/朝鮮との比較から見えてくること/地理的条件による「余裕」
第2講 日本思想における「古層」
修正・変容により幾重にも重なる層/「なりゆき」と「いきほひ」/日本的古層の普遍性(?)/政治神話としての『古事記』/国家の枠組みを強化するために/「政治的につくられた神話」における人類学的普遍/縄文的古層と弥生的古層/日本的古層のルーツとしての東アジア
第3講 天皇制神話の形成とその諸相
日本神話における三層構造と神勅/日本神話における国の成り立ち/死と再生の儀式としての大嘗祭/他界観における水平軸と垂直軸/「大王」から「天皇」へ/古層の重層性──オナリ神信仰と斎宮制/天皇制はなぜ残り続けたのか/疑似宗教的なものとしての天皇制/天皇主権から国民主権へ
第4講 伝統とは何か
「伝統」の多義性──日本における三つの伝統概念/P伝統・C伝統・I伝統の関係/丸山眞男の「伝統という名の三つの伝統」/画期がないがゆえの「伝統」の曖昧さ/ロマン主義化された「武士道」としての「葉隠」思想/「忠君愛国」はいつから「伝統」となったのか/日本におけるnationalism のねじれ
第5講 日本における古代国家成立と日本神話
日本における「古代国家」が成立するまで/シャーマン的「女王」と「男弟」による支配という伝統/古代国家形成における四つの型──百済・高句麗・新羅・日本/政治的・外交的事情による記紀神話の独特な構造/日本神話における三つの範疇──ウム・ナル・ツクル/イザナギ・イザナミによる国産みと神産み/現世と他界の境としての黄泉比良坂/三貴子の登場─高天原神話の始まり
第6講 日本神話における道徳意識──「心情の純粋性」と「集団的エゴイズム」の結合
善心と邪心──道徳意識の芽生え/無私と集団エゴイズム/「心情倫理」と「責任倫理」/アマテラスとスサノヲのウケヒ/スサノヲの傍若無人な振る舞いが意味するもの/太陽エネルギー・生命の復活としての天石屋戸神話
第7講 記紀神話における出雲神話の位置
政治神話としての記紀神話/出雲神話の人類史的・普遍的側面/国引き神話──山陰地方と新羅の関係/ニライカナイとオボツカグラ──「三姓穴」神話と「檀君」神話/水平軸の海上他界と垂直軸の天上他界──ケルト神話とゲルマン神話/文化英雄(culture hero)について── medicine king としてのオホナムヂ/オホナムヂの試練/続くオホナムヂの根の国での試練/成年式の通過儀礼/オホナムヂは農業王として誕生する/階級分化の発生を意味したスサノヲのヲロチ退治──英雄時代/トリックスター──季節祭・聖婚と王の誕生
第8講 天皇制の正統性
大国主命による国造りの完成と天若日子の死/建御雷之男神の派遣/「うしはく」と「しらす」/国譲りまでの経緯/番能邇邇芸命による天孫降臨/真床覆衾に象徴される「新しい命」/日向三代から神武天皇へ
第9講 国体とは何か
「国体」概念の発生と福澤諭吉の国体論/「一身独立して一国独立す」──国体における政統の重要性/支配における三つの類型と二つのカリスマ(マックス・ウェーバ...
一九六四年の『丸山眞男講義録』をサブテキストにした法政大学法学部における本講義は、日本神話や古代天皇のあり方に日本の思想的伝統の「原型」を探る丸山の講義をわかりやすく精読。とくに丸山が力点を置いていた鎌倉新仏教の革新性について、その中にヨーロッパの宗教改革に匹敵する世俗化・脱宗教化の動きを見つつ、呪術的な心性も残り続けていくという特徴と、日本独自の政治思想の展開を見る。丸山の直接の教えを受け、その研究を引き継ぎ掘り下げた碩学による名講義。

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