書籍
書籍

世界に背を向けて 戦間期の反グローバリズムと大衆政治

0.0

販売価格

¥
5,940
税込
還元ポイント

在庫状況 について

フォーマット 書籍
発売日 2026年01月19日
国内/輸入 国内
出版社みすず書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784622098294
ページ数 488
判型 46

構成数 : 1枚



第I部 世界は手を取り合えるのか?
第一章 勝利は目前 1913年、ブダペスト
第二章 逃れる方法 デラージュニャとニューヨーク、1913年
第三章 我々が平和をもたらす 1915年、ホーボーケン
第四章 兵糧攻め 1917年、ウィーンとベルリン

第II部 ばらばらになる世界
第五章 感染症が人類を拘束する 1918年、ニューヨーク
第六章 縮小されて困窮する 1919年、パリ
第七章 戦勝国は約束をなにひとつ守っていない 1919年、フィウーメ
第八章 ボリシェヴィキが広がる火種 1919年、ブダペストとミュンヘン
第九章 ビザがなければ栗ひとつ食べられない 1922年、ザルツブルク
第十章 アメリカニズムを守る 1924年、エリス島

第III部 安定しない世界
第十一章 内国植民 1926年、ウィーン
第十二章 片足は大地に 1931年、アイアンマウンテン
第十三章 糸紡ぎを通じて自由を勝ち取る 1931年、ランカシャー
第十四章 大空がわたしたちの大洋 1931年、ズリーン
第十五章 国産の食材 1932年、リットリア
第十六章 経済的宥和政策 1933年、ロンドンとジュネーヴ
第十七章 生存のためのスペース 1936年、ゴスラー

終章 国際協力という新たな時代 1939年、ニューヨーク
エピローグ

謝辞
解説(小原淳)
史料一覧
原註
索引

  1. 1.[書籍]

第一次世界大戦前、世界はひとつになったかに見えた。人々は国境を越え、貿易ネットワークが張り巡らされ、国際会議が行われた。だがその恩恵は平等ではなかった。戦争が勃発し、世界秩序が大きく変わると、人々の怒りとともに、反グローバリズムが燃え上がっていった。
グローバリズムは世界の相互依存を進めたが、負の影響も高めた。海上封鎖や高い関税は食糧難を呼び起こし、人々はたちまち困窮した。金融危機や感染症は国境を越えた混乱をもたらした。社会不安の元凶として外国人に激しい憎悪が向けられた。グローバリズムがもたらす不安定から逃れるため、あるいは自立を取り戻すため、自国第一主義の機運が高まった。意図せずに、世界はばらばらになった。
100年前のグローバリズムと同時に起こった反グローバリズムの潮流をとらえ、国家と人々がそれぞれの自国第一主義を実践するさまをダイナミックに描く、反グローバリズムの世界史。

作品の情報

メイン
訳者: 齋藤慎子
その他: 小原淳

メンバーズレビュー

レビューを書いてみませんか?

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。