MICHAEL CARLSONを中心に90年代USインディとパンク・ロックのざらついた感覚でベイエリアのギター・ロック・シーンを掻き回してきたオークランドのバンドSUPER APES。地元オークランドのライヴハウスを拠点に活動を重ね、ラフで人懐こいメロディとノイズ混じりのギターを武器にウエストコーストのインディ・ロック文脈で名前を広げてきた存在です。
約40分間にわたってメロディックなインディ・ロックを叩きつける2025年デビュー作。GRATEFUL DEADが暮らしていたことでも知られるカリフォルニアの家屋に残されたホーム・スタジオを部分的に使い、FLESHIESでも名高いBRIAN HAMILTONとMICHAEL CARLSONが共同プロデュースを担当することで、ガレージ的な生々しさとポップな骨格を併せ持つサウンドに仕上げています。US西海岸の乾いた空気と、ローカル誌やライヴ会場で高く評価される歌心が同居する作品に仕上がっています。
ざらついたギターとタイトなリズムが走るヘイ!コーラス"ANIMAL"、90年代オルタナ直系のリフとキャッチーなサビが印象を残す"CARRY ON"、ひねくれたコード感にユーモラスなコーラスが絡む"APES IN SPACE"、サーフ・パンク寄りのビートと不穏なメロディが交錯する"HALLOWEEN"、切実な歌声とラフなオルタナティヴ・ロック感覚で締めていく"NEVER GO HOME"など、90年代ノースウエストのGAS HUFFERやSUPERSUCKERSにも通じるギター・バンド像と、HICKEYを思わせるサンプルや音声クリップの遊び心が同居する内容。ラフな歪みと甘酸っぱいメロディが曲ごとに振れ幅を見せつつ、どの曲も合唱したくなるサビで耳に残る構成です。
90年代パンク・スワッガーと初期パワー・ポップの感覚をいまのオークランドの温度で鳴らし直した一枚で、ローファイながらもダイナミックなギター・ロックを求めるリスナーにまっすぐ届くアルバムとなっています。
発売・販売元 提供資料(2025/12/11)