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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2026年01月08日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 講談社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784065370605 |
| ページ数 | 208 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
お金の本は数多いが、本書は、相続税調査で子細に見た富裕層の家計から、かれらがお金を増やしてきた「仕組み」と「考え方」を解明したことに特色がある。著者は東京国税局で10年あまり相続税調査に従事してきた。調査の対象となる富裕層のお金の使い方・貯め方・残し方には共通点があり、お金のやりくりに苦慮している若い世代にも役立つことが多いという。いま150円の飲料を買うことは50年後の4800円を失うのと同じといったように、つねに未来に向けた投資の視点でものごとを見る。また、国税専門官の目から見ると、富裕層は「所得税よりも税率が低いし、社会保険料が増えない」という理由で仕事との両輪で株や不動産投資で稼ぐし、税制優遇があるという理由で省エネ基準を満たす高額の住宅を買う。税制は国策に添って決められていて、それをうまく利用している。
そうした話はマネー誌にもYouTubeにもあるのでは?と思うかもしれない。でも大切なのは、お金と向き合った経験の深さやマインドだ。上っ面のノウハウを知るだけで、お金を増やせない人はたくさんいる。一方、お金があるから富裕層は現実から学ぶ機会が多い。何をすればよく、何をしてはいけなかったか身に染みて知っているから、お金とうまく付き合える。どうしたら富裕層になれたのか。生々しいエピソードを交えて、それを一般に応用できるように書いたのが本書だ。
著者の家は母子家庭で、高校大学の奨学金返済額が合計1000万円になった。その返済に苦労して、「どうすればお金のことで悩まなくて済むようになるのだろう?」とずっと考えていた。相続税調査の仕事を選んだのも、そうした関心からで、お金がある人とない人の違いに嫌でも気づかされたという。お金持ちを見る目の変化は、人としての成長の証しでもある。そうした著者の個人史エピソードも盛り込む。

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