デス・ドゥーム・メタル・バンド=Worm(ワーム)
マーティ・フリードマン参加楽曲を収録した全7曲62分の野心的作品『Necropalace』
米国フロリダ州マイアミ・デイドで、マルチ・プレイヤーのPhantom Slaughterによって2012年に結成されたWorm。
当初は彼のソロ・プロジェクトとして始動したが、幾度かのメンバーの出入りを経て、現在はWroth Septentrionとの2人体制となり、サウンドの深度をさらに増している。
2本のデモを皮切りに、2017年に1st『Evocation of the Black Marsh』を発表。その後も2nd『Gloomlord』(2019年)、3rd『Foreverglade』(2021年)とアルバムリリースを野心的に重ねてきた。さらに4曲入りEP『Bluenothing』(2022年)、Dream UnendingとのスプリットEP『Starpath』(2023年)を経て、Wormはシーンに確かな爪痕を遺してきた。
今作は、Phantom Slaughter(Vo / Key)、Wroth Septentrion(G / Key / Timpani / Engineering)に、Necreon(Ba)、CK(Dr)を迎えて制作、プロデュース / ミックス / マスターは、Blood Incantation、Power Trip、King Diamondなどを手がけ、エクストリームメタル界で強い存在感を放つArthur Rizkが担当している。こうして完成した今作には、血のしぶきが飛び散るような鮮烈な色彩をまとった全7曲62分が収められている。
アルバムはイントロ(1)「Gates to the Shadowzone」で幕を開け、聴き手を一瞬に惹きつける。そのまま、Wormの真骨頂ともいえる濃密な10分超えの表題曲「Necropalace」へと雪崩れ込む圧巻の展開を繰り出す。さらに、ラストを飾る14分超えの「Witchmoon: The Infernal Masquerade」には、あのマーティ・フリードマンがゲスト参加しており、聴きどころが尽きることはない。
『Necropalace』とは、Wormが自ら定義する"ネクロマンティック・ブラック・ドゥーム"を、血染めのテクニカラーで体現した、キャリアの中で最も純度の高い漆黒の結晶だ。シネマティックで忘れがたい今作は静けさと狂気が共存する現代メタルの重要作にふさわしい1枚だ。
<Worm>
Phantom Slaughter - Vocals, Guitars, Bass, Keyboards,
Wroth Septentrion - Guitars
発売・販売元 提供資料(2025/12/12)