スコットランド中東部ファイフのダンファームリンを拠点とするフォーク、サイケデリア、エレクトロニカ、ポストロック、トリップ ホップごった煮モンスター・バンドBETA BANDの活動で知られるスコティッシュ・シンガーソングライターSTEVE MASONが編んだ本作は、2024年の『RICHARD NORRIS PRESENTS: WEIRD SCENES FROM THE HANGOUT』に続くTWO PIERSによるPRESENTSシリーズ第2弾となるコンピレーション。
スコットランドのクラブ、KRONKでDJ LEL PALFREYのプレイを浴びた経験を軸に、ノーザン・ソウル、パンク、フォーク、ヒップホップ、ソウル、ポスト・パンクを一列に並べる感覚で構成された本編は、1965年から2005年までの雑多な音源をSTEVEの豊かな音楽嗜好を凝縮しながら一本の確かな横軸でまとめた内容です。
軽やかなエレピとフルートが洒脱なパーカッションの上を揺れるROLAND BOCQUETの"FETE"、しっとりしたヴォーカルとオーケストレーションでソウルとポップの間を滑るALICE SWOBODAの"I THINK IT'S TIME (YOU WERE MINE)"、ゴスペル寄りのコーラスとグルーヴィなビートが熱を上げるMARY LOVEの"LAY THIS BURDEN DOWN"といった「英国で根付いた60年代」が前半を支え、続くSTONEY AND MEATLOAFの"WHAT YOU SEE IS WHAT YOU GET"や、ALAN PRICEの"LEFT OVER PEOPLE"は、ロック寄りのアレンジでソウル・フィーリングを増幅し、SUPERSEMPFFTの"I SEE STARS"やDEMIS ROUSSOSの"I DIG YOU"がヨーロッパ産のシンセ・ポップ~ディスコ感覚を持ち込みます。後半ではTHE STAPLE SINGERSによる"SLIPPERY PEOPLE CLUB VERSION"がファンクとニューウェイヴの交差点を示し、METHOD MANの"RELEASE YO'DELF PRODIGY REMIX"やST GERMAINの"ROSE ROUGE"が90年代ヒップホップとジャズ・ハウスの質感を一気に引き寄せ、ANDRE WILLIAMSとVELVET HAMMERの"HAPPY IS MY LIFE"やBIG HARD EXCELLENT FISHの"IMPERFECT LIST PT.1"まで幅広い時代感を一枚の中で味わえます。
ノーザン・ソウルからポスト・パンク、ヒップホップまで、イギリスのモッズ感覚とスコットランドのクラブ文化を通過した耳で選び抜いた、リスナー視点のガイドとして機能する名編集2枚組。1960年代中期から2000年代半ばまでの断片が、STEVE MASONならではのバランス感覚で自然な流れに整えられているコンピレーションの登場です。
発売・販売元 提供資料(2025/12/09)