JONATHAN DAVISを中心に90年代半ばカリフォルニア州ベイカーズフィールドのローカル・シーンから世界に飛び出したニューメタル代表バンドKORN。ヒップホップ由来の重いグルーヴとダウンチューニング・ギター、トラウマをえぐるようなリリックで90年代/00年代オルタナ・メタルを塗り替え、"FREAK ON A LEASH"や"FALLING AWAY FROM ME"などのヒットでメインストリームにも食い込んできました。
2005年発表の7THアルバムとなる本作は、ギタリストBRIAN "HEAD" WELCH脱退後のラインナップで制作された転換期の一枚です。インダストリアル寄りのシンセやプログラミングを積極的に導入しつつ、重いリフとJONATHAN DAVISのヴォーカルを核にしたKORNらしさを保ったサウンドで、USロック・チャート上位に食い込んだタイトル。RIAAプラチナ認定を受けたヒット作でもあり、今回の20周年記念盤では当時デラックス盤のみに収録されていた"LAST LEGAL DRUG"が本編に追加されています。
エレクトロ風のビートとギター・リフが交錯する"TWISTED TRANSISTOR"、シニカルなリリックを刻む"POLITICS"、切り裂くようなギターとシャウトが突き刺さる"HYPOCRITES"、ダークなメロディとグルーヴで中毒性を生む"SOUVENIR"から、ミドル・テンポで粘る"10 OR A 2-WAY"、ヘヴィなリフと静かなパートの落差が効いた"THROW ME AWAY"、インダストリアルなサウンドと張り詰めた歌が印象的な"LOVE SONG"、展開の大きい"OPEN UP"まで、前半だけでもKORNの多面性がよく出ています。後半はライヴでも定番化した"COMING UNDONE"、タイトなグルーヴの"GETTING OFF"、攻撃的な"LIAR"、スローで陰りのある"FOR NO ONE"、ドラマチックな"SEEN IT ALL"と" TEARJERKER"で締めくくり、ボーナス曲"LAST LEGAL DRUG"が00年代KORNならではのダーク・ポップ感覚をさらに強調します。
ニューメタル由来のヘヴィネスと、当時のオルタナ/インダストリアル・ロックの要素を折衷したサウンドが今あらためてフレッシュに響く作品。初期のKORNに惹かれたリスナーにも、後期のエレクトロ寄り作品から入った世代にも橋渡しになる20周年エディションです。
発売・販売元 提供資料(2025/12/09)
第2章開幕! メンバーの脱退やレーベル移籍など、ここ最近は音楽以外の話題が多かったコーンが、苦難を乗り越えて新作を完成させた! 前作は初期の音を感じさせる作りだったが、今回は異常なまでに攻撃的なサウンドを披露。しかし、全体を包む知的な香りに新たな側面が垣間見える。初期衝動と熟練──2つの要素が重なりあって出来上がったこの革命的なサウンドこそが、新しい旅立ちに相応しいと言えよう。
bounce (C)山口 コージー
タワーレコード(2005年12月号掲載 (P87))