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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年11月30日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 皓星社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784774408712 |
| ページ数 | 320 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
この本の読者へ
I 朝鮮に渡る
半日本人・半朝鮮人 〈植民者の眼 I〉
西南戦争の記憶/離郷/奥村五百子/日清戦争への従軍
姉のこと/妻帯/朝鮮人蔘を商う/朝鮮人蔘
II 古き朝鮮の崩壊
植民者の野心 〈植民者の眼 II〉
礼節の国/化粧をする男性/李朝の官吏/虐げられた女性
王家の虐殺/去勢した宮廷人/木炭屋と電気鉄道
贋金をつくる/追放/玄海灘の郵便船/日露戦争・ふたたび朝鮮へ
日露戦争のあと/妻の死/厭世/再出発
III 「日韓合併」と蜂起
植民者の故郷喪失 〈植民者の眼 III〉
総督府の郵便局/再婚/反日蜂起/辞職/金貸業をはじめる
道長官と国旗/東京に遊ぶ
IV 朝鮮と「満州」
地平線の植民者 〈植民者の眼 IV〉
木材商となる/欧州大戦後の不景気/破産/恋/逆境にあがく
村上浪六と「おでん屋」/「満州」へ/カフェー経営
鴨緑江の筏夫/朝鮮人と中国人/朝鮮へ戻る
V 日本の破局
鞭と哀号 〈植民者の眼 V〉
軍需化する工場/「内鮮一体」のために/土着の夢
変わりはてた「内地」/消えた空想
VI 追放
父の国と母の国 〈植民者の眼 VI〉
無条件降伏/財産没収/総引揚げ
葬られぬ植民主義
記録ができあがるまで/歴史の補助線としての「朝鮮」
日本人植民者とフランス人コロン/奪われた「時」
キイ・ワード、「日本」と「朝鮮」/作家・小林勝の「朝鮮」
「差別」の二重性/ある朝鮮人の「創氏改名」
新たな「出会い」のために
後記
解説
浦尾文蔵の京城と村松武司の「京城」 松井理恵
後ろ暗さを正面に引き据えて 斎藤真理子
加筆・不採用・改変箇所の例
祖父の語りが、植民者・日本人の生活と内面を浮き彫りにする名著の復刊。
生まれ故郷を出奔した男の目に、植民地・朝鮮は無限の可能性を秘めて映った。
3代目植民者として「京城」に生まれた孫に、この初代植民者の祖父・浦尾文蔵が赤裸々に語った波乱の生涯。
その語りが、当時の日本人の生活と内面を浮き彫りにする。
戦後80年、知られざる名著を、充実の解説を加えて装い新たに刊行。
植民主義の矛盾に囲まれて生まれ育ち苦悩するも、敗戦へと突き進む軍国主義に飲み込まれ、みずからの道を選ぶことすら困難であった三代目植民者たち。祖父にとってあたりまえの表現が、孫にとっては耐えがたい表現であったことは想像に難くない。本書は、世代の異なる植民者のあいだの緊張感をはらんでいる。
--松井理恵(社会学者)解説「浦尾文蔵の京城と村松武司の「京城」」より
植民地主義を克服する、と言葉で言うことはたやすい。
しかし実際には、このような一人一人の具体的な人生を参照し、記憶するしか方法はない。その有力な方法の一つとして、本書は長く読み継がれる価値がある。
ーー斎藤真理子(翻訳者)解説「後ろ暗さを正面に引き据えて」より

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