西東京発の4人組バンド・まんぷくっが、3rdアルバム『手紙』をリリース。2020年の始動以来、1st『まんぷく』と2nd『ロックと未来と日常』で、"まっすぐ届く" さかのの歌とメロディ、多彩なルーツをもつメンバーの包容力あるアレンジで耳の早いリスナーを捉えてきた。2024年8月には表記を"まんぷくっ"へと改め、本作からは新ドラマー・KENYAが参加。これまでの系譜を保ちながら、より自由に、より広く──バンドの芯はいっそう太くなった。本作ではその"今"が丁寧に綴られている。 (C)RS
JMD(2025/11/11)
西東京発の4人組バンド・まんぷくっが、3rdアルバム『手紙』をリリース。
2020年の始動以来、1st『まんぷく』と2nd『ロックと未来と日常』で、"まっすぐ届く"さかのの歌とメロディ、多彩なルーツをもつメンバーの包容力あるアレンジで耳の早いリスナーを捉えてきた。
2024年8月には表記を『まんぷくっ』へと改め、本作からは新ドラマー・KENYAが参加。これまでの系譜を保ちながら、より自由に、より広く──バンドの芯はいっそう太くなった。本作ではその"今"が丁寧に綴られている。
ライブでも1曲目にたびたび演奏されるミディアムロックナンバーM1『情熱計画』からはじまるこのアルバム。
続くM2『シャララ』はUKロック的サウンドを基調に、さかのの楽曲としては珍しい英詞サビで歌声が鮮やかに映える。
M3『いつもどおり』は8ビートの"凪"に徹した新機軸で本作の世界へ一気に没入させられる。
ライブでも好評を博すM4『新しい家』は、本作で唯一さかのではなくベースの中村ヒロキが作詞作曲。後半の溢れるような展開は必聴だ。
M5『不安』、空間的なシンセサイザーからはじまるこの曲も新しい一面性を感じさせる。さかのがこだわった〈不安の中の僅かな好奇心や喜びの含み〉の表現をぜひ感じてほしい。
M6『忘れないで』は初のさかの弾き語り音源となり、彼の声と歌、言葉の力を再認識させられる一曲だ。
アルバムタイトル『手紙』のテーマに一番近いというM7『愛言葉』は、まんぷくっらしい世界に戻ってきたようなあたたかい感覚を与えてくれる。
そして本アルバムのクライマックスを担うロックバラードM8『明日はなくとも』。前作までのロックバラードからさらに音楽性の広がりを増したアレンジが胸を打つ。
最後にホンキートンクピアノのリフが爽快なM9『ロッケンロールバンド』が、映画の明るいエンドロールを観た気分にさせてくれ、次作への期待を自然と高める明るさで締めくくる。
多彩なルーツを背景に歌を真ん中で鳴らし続ける、まんぷくっ。
世代を越える普遍性と、"今"を封じ込めたこの『手紙』は必読・必聴だ。
発売・販売元 提供資料(2025/11/07)