ノルウェーを代表するブラックメタル / デスメタル界の暴虐神=Mayhem(メイヘム)
約6年ぶりとなる7作目『Liturgy of Death』
40年以上のキャリアを誇るMayhem(1984年結成)は、現在もノルウェーのブラックメタル/デスメタルシーンに不変の影響力を与え続けているバンドである。ヨナス・アカーランド監督による映画『ロード・オブ・カオス』(原題:Lords of Chaos)によって、バンドの狂乱と暴虐ぶりが広く知られるようになると、その悪名は世界的注目を集めた。
そのMayhemが、近年の作品をはるかに凌ぐ凶暴性、速度、異様さを兼ね備えた最新作を世に送り出す。4人が、かつてない強い結束を保ちながら築き上げた『Liturgy of Death』は、過去の栄光に目もくれず、バンドの限界を押し広げようとする姿勢を明確に示している。その結果として生み落とされた楽曲は、暗く、速く、容赦のない危険な生命力に満ちている。この冷酷な作品は、40年を経た今もなお、Mayhemが混沌を体現し続け、ノルウェージャン・ブラックメタルが衰えることのない力を秘めていることを我々に証明している。
2025年11月に入るとバンドは先行曲(3)「Weep For Nothing」を公開し、オールドファンを含む幅広い層を巻き込み熱狂させた。そしてアルバム本編は、その期待を裏切らない内容を誇る。陰鬱で壮大な(1)「Ephemerial Eternity」で幕を開け、(2)「Despair」や(5)「Funeral of Existence」の狂乱の混沌、オペラ的なスケール感を備えた(4)「Aeon's End」、残忍の極みである(7)「Propitious Death」、凄まじい負のエネルギーを噴出する(8)「The Sentence of Absolution」まで、Mayhemが"絶望と闇"を紡ぎ出す手腕において、唯一無二であることを物語っている。各楽曲は、リスナーを苦悩の儀式に引きずり込むかのようだ。実存的、精神的、そして絶対的な"死の様相"に対する容赦なき瞑想が繰り広げられる『Liturgy of Death』は、2026年のブラックメタル・アルバムの最上位に位置づけられる1枚だ!
<Mayhem>
Necrobutcher - Bass
Hellhammer - Drums
Attila Csihar - Vocals
Teloch - Guitars
Ghul - Guitars
発売・販売元 提供資料(2025/11/28)