Intradaは、ブラッド・フィーデルによる人気スコア『フライトナイト』(1985)の40周年記念盤を発表します。コロンビア・ピクチャーズによるこのダークでユーモラスなホラー映画のスコアは、初めてリリースされた際、課題がありました。第1世代マスターが不完全で、完全なスコアは第2世代マスターから取られていたのです。
その後の数年間で、第1世代マスターが発見され、アルバムプロデューサーのEdwin Wendlerは、完全なスコアの全く新しいマスターを、映画の順序で、素晴らしいサウンドで制作することができました。これは、Intradaが常に出版したいと願っていたブラッド・フィーデルの音楽の決定版であり、未発表スコアの17分を追加で収録しています。
このアルバムはDoug Schwartzによってマスタリングされ、Stephane Coedelによる更新されたカバーデザインと、Daniel Schweigerによるアップデートされたライナーノーツが特徴です。
フィーデルは、最先端でありながらオールドスクールでもあるスコアを作り上げました。ヒップな悪役に超自然的な伝説の要素を吹き込んでいます。フィーデルはユーモラスな始まりから予想外の衝撃的なクライマックスへと続く物語を追いましたが、『フライトナイト』の実験的なショックは、クラシックなハマー・フィルムと同じメロディの法則にしっかりと縛られてもいました。それは、吸血鬼を永遠の誘惑の生き物として描くテーマとモチーフで満たされています。
スコアのハイライトは、吸血鬼ジェリー・ダンドリッジを紹介するメインテーマです。揺れるような、催眠的なリズムで、チャーリーを誘惑し、隣人である彼とその彼が服を脱がせている美しいコールガールを覗き見させます。これは、ロックの神とその征服にふさわしい官能的な盛り上がりです。
発売・販売元 提供資料(2025/11/06)
80年代青春ホラーらしいカラフルな音色のシンセ・スコア。
『フライトナイト』(1985)
サウンドトラック・スコア盤
音楽 ブラッド・フィーデル
監督・脚本 トム・ホランド
主演 クリス・サランドン、ウィリアム・ラグズテール、ロディ・マクドウォール、アマンダ・ピアース
隣に越してきたのがバンパイアと気づいた少年は、昔、テレビ番組でバンパイア・ハンター役を演じた役者に退治を依頼するが・・・・『処刑教室』『サイコ2』の脚本で注目された才人トム・ホランドが監督進出し、そのアイデアと映画愛で一躍時の人となったコミカル青春ホラーの大ヒット作。80年代メジャー・ヒットの諸作に倣って本作も、ロック・オムニバス的内容のサントラはロードショー時にリリースされたが、待望だったスコア盤は、今回が初。音楽は、あの『ターミネーター』のメガ・ヒットで、こちらも一躍、時の作曲家となったブラッド・フィーデルの、売れっ子スコア・コンポーザーへの道をひた走り始める時の一作。80年代ポップ的なカラフルな音色とビートによるシンセサイザー音楽が心地良く、いかにも80年代青春ホラーのかっこよさに満ちている。ダーク・ホラー色が前面に出てこちらもゴキゲンな組曲的に編集された1曲目も圧巻。80年代のシルベストリのシンセ・スコア好きあたりにもお薦め。 (C)馬場敏裕
タワーレコード