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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2018年05月28日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524259281 |
| ページ数 | 1244 |
| 判型 | A4変形 |
構成数 : 1枚
【書評】
本書の帯には「歴史的名著が14年ぶりに日本語版刊行」とある。本書の第1版(英語版)は1992年に発刊され、今回刊行されたものが原書第6版となる。四半世紀にわたり多くの読者を獲得して版を重ねることができたことが、何といっても名著のしるしであろう。日本語版として出版されるのは、1994年に富田勝郎先生(金沢大学名誉教授)が原書第2版を、2004年に守屋秀繁先生(千葉大学名誉教授)が原書第3版を監訳されて以来になる。今回は1,244頁、4,000以上の画像というたいへんボリュームのある本であり、監訳を担当された遠藤直人先生、および新潟大学整形外科学教室の先生方にまず大きな敬意を表したい。
筆者も1994年に日本語版が出版されたときにすぐに買い求め、この本で整形外科の画像診断について、さまざまなことを学ばせていただいた。今も手元にある日本語版の原書第2版とこのたびの原書第6版を比べてみると、頁数は約500頁増えている。どの部分が増えているか調べてみると、増加頁のほとんどは外傷と骨腫瘍であることはとても興味深い。これは、一つは近年の四肢外傷学の発展を反映するものであり、さまざまな軟部組織損傷も含め、MRI所見、分類などに多くの頁が割かれている。腫瘍もPETなど新しい画像モダリティの写真など、疾患ごとの画像写真が格段に増え、たいへん理解しやすい内容となっている。
あらためて本書の特長を書かせていただくと、何といっても豊富な画像が示されていることである。同一の病巣が単純X像、MRI、3D-CT、超音波など複数の画像を用いて提示してあり、それぞれの画像診断法の特徴が一目瞭然である。また、多くの画像には解剖や病態を示すイラストが添えられており、これも画像が何を表しているかについて、たいへん理解しやすい構成になっている。さらに、X線像の撮影方法もイラストを用いて詳しく書かれている。X線像がどのような肢位でどの方向からX線をあてて撮影されたものか知っておくことは重要であり、不適切なX線像が撮られたときの指示や、自分が撮影してほしい画像を依頼するときなどにも有用である。
本書では、版を重ねてもかわらないポリシーとして、新しい画像モダリティが増えても、決して新しい高価な検査に頼ることなく、X線像など簡便で安価にできる検査でどれだけのことがわかるか、ということを丁寧に解説してある。骨折を例にとれば、骨の所見だけではなく、周囲の軟部組織に現れる間接的な指標までたいへん詳しく記載されている。診断学的な記載も豊富で、病歴や病巣の部位、年齢、そしてX線所見からかなりのことが診断できることを教えてくれる。これは、さまざまな画像診断法がすぐ手元にある現代の整形外科医にとって忘れてはいけない考え方である。本書は、診察室の傍に置いて診療の手助けになるとともに、広く深い知識を与えてくれる、まさに名著である。今後も版を重ねていくであろうし、数十年後に本書がどのような内容になっているかもひそかに楽しみである。
臨床雑誌整形外科69巻13号(2018年12月号)より転載
評者●京都大学整形外科教授 松田秀一
【原書第6版 監訳の序】
原書初版および第2版は金沢大学教授(当時)富田勝郎先生と教室員の先生方により翻訳され、第3版...
整形外科における画像診断の全領域をカバー・解説した定本の最新版.X線像,CT,シンチグラフィ,PET-CT,エコーをはじめとしたあらゆるモダリティを網羅し,約4,000枚の写真・シェーマをふんだんに用いて典型例から鑑別診断まで詳細に解説.基礎~最新知識まで幅広い記載で,すべてのレベルの整形外科医・放射線科医が対象.今改訂では,特にMRIと術後のモニタリングの記載を増やした.

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