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臨床基本手技実戦マニュアル

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構成数 : 1

【書評1】
外科医としてのスタートを切ったとき、基本手技はみて学び、技は盗めと教えられたものである。ガーゼ交換、採血から手洗い、外科の基本手技にいたるまで、本書のようにオールインワンの教材はなかった。みて、自分なりに理解し、自分でやってみると、どこかがおかしい。叱られたり、人のをみて気づいたりしながら、次第にひととおりのことができるようになっていく。

本書のようなマニュアル(人によってはハウツーものという)を本道ではないという人もいるだろうが、現在は基本手技の段階から先に身につけたり勉強しなければならないことが、筆者の駆け出し時代とは比べものにならないほど増えている。また、初期臨床研修医にとっても、基本手技を確実に身につけておくことが大切であることは、いうまでもない。その効率を最大にするために、本書は非常に役立つと思う。まず本書の内容程度は理解し頭に入れたうえで実技を始めることにより、学習曲線はもっとも急峻になる。

本書では、消毒法、手洗い法、ガウンテクニックなどの基本手技から始まり、切開・縫合などの基本的な外科手技、そして挿入・吸引、穿刺、血管確保、救急基本手技など麻酔・蘇生・救急に関するほぼすべての基本的な手技を網羅しており、全編にわたってカラー写真とイラストを用いてステップを追って解説してある。加えて、要所のビデオをDVDに収録し、動きも合わせてみることができる。筆者自身が研修医のころにこのような本があればたいへん役に立ったと思うし、折しも卒後臨床研修センターのセンター長を仰せつかったこの時期に、本書に巡り会うことができたことは奇遇であり幸いである。

基本手技にはエラーがつきものである。他人の身体に侵襲を加える操作であるからエラーゼロが理想であるが、自分も相手も生身の人間であり、患者の身体は形態も組織性状も一人ずつ微妙に異なる。それぞれの手技において起こりうるトラブル、それを回避するためのコツや注意点などが手技そのものと同じくらい大切であるが、本書ではその点にも言及している。

このようなマニュアルを出版すると、必ずいろいろなコメントがくるものである。本書もその例に漏れず、寄せられたさまざまな意見やアドバイスを入れながら改訂第2版として2013年12月に世に送り出された。手技というものはいろいろなやり方があり、各病院、各医局で伝統的に行われてきた方法があるであろう。しかしこのような本が登場することによって、失礼かもしれないが「たたき台」としての役割をはたすことができるし、異なるところがあればそれについてどちらがよりよいかを考えるきっかけにもなりうる。また、この本をベースに自分なりのマニュアルをつくることもできるであろう。

察するに今回の改訂版においても、スペースの制限や読みやすさの観点から、著者は本当に伝えたいことのごく一部しか本書に入れることができなかったのではないだろうか。実際には各ステップにおいて、その背景にあるコツや加減などがあると感じる。このような内容を伝えるために、Webにページを特設してそこに本書の数倍の情報量を入れて読者に提供することもできるであろう。おそらくそこまでできれば最強のマ...

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『実戦マニュアル』の手技編にもあたる、ビジュアルな手技本。臨床現場で必須の基本手技の実際を、臨場感あふれる写真をふんだんに用いて、ステップ・バイ・ステップで示す。とくに、侵襲を伴う検査・処置では、コツとポイント、トラブル対処も解説。13の手技については、手技の流れとポイントを動画でも学ぶことができる。研修医必携の、実戦志向のマニュアル。


【序文】
2001年6月、若手外科医・卒後研修医や臨床実習中の学生を対象に、外科的手技の基本をマニュアル化した本書の初版を刊行した。初版の大きな特徴はビジュアルな手法を取り入れた点にある。時間的余裕が少ない研修医や学生のために学習の効率化を考慮し、テキストを写真集のような構成とし、さらに各種手技をマニュアル化する方向で取り組んだ。また、本書に用いた写真の撮影や分担執筆も医局の若手医師に多くを委ねた。若干荒削りではあったが、若手外科医や研修医の目線での、臨床に直接役立つ書になったのではないかと思っている。

最近類似のテキストが数多く刊行されているが、当時はこのようなテキストは珍しく、数ヵ月医学書のベストセラーとして平積販売され、大きな反響を得るとともに7回の増刷を重ねた。しかし一方では「写真の解説文が長すぎる」、「手技に必要な手順、コツやポイント、注意点などが解説文の中に埋もれている」などの厳しくも温かい御指摘も受けた。そこで改訂第2版では[実戦手順]の前に[コツとポイント]の項を設け、[実戦手順]は各ステップを箇条書きで整理し、実際に手技を行う際の手順を分かりやすく示しつつ、手技の流れや注意点など全体像を素早く確認できるように配慮した。

目次構成の改訂も手掛けた。初版の構成を一部見直し[切開・縫合手技]、[挿入・吸引手技]、[穿刺、採血、血管確保手技]など、研修医が臨床現場で求められる基本的手技を種類別に再編した。各手技では手洗い法、ガウンテクニックなどを、清潔操作の変更に伴い刷新し、バギング法、AEDの操作などの項目を新たに加えた。また切開、穿刺、挿入などの手技については、より安全性が高く、事故防止、患者の苦痛減につながる方法を解説した。

付録DVDでは、手洗い法、手袋装着法、ガウンテクニック、糸結び、基本的器具の使い方、縫合法、マスク換気・気管挿管、胃管挿入法、局所麻酔、肘静脈血採血法、超音波ガイド下中心静脈穿刺・カテーテル留置法、胸骨圧迫法、AED操作法の計13の手技について約35分ほどでチェックできるようになっている。

これらを大きな改訂点とし、この度、改訂第2版を上梓する運びとなった。近年いろいろな分野でDVDを付けた書籍が普及しているが、より質の高いテキストに仕上がったと自負している。

2013年10月
亀岡信悟

作品の情報

フォーマット 書籍
発売日 2013年12月01日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524247578
ページ数 166
判型 B5

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