Uncut (1/03, p.97) - Included in Uncut's "100 Best Albums of the Year"
Mojo (Publisher) (2/02, p.90) - "...Masterfully assured skittering lounge-funk..."
NME (Magazine) (2/9/02, p.37) - 7 out of 10 - "...Holmes' propensity for crate-digging is well-documented and this score simmers with dusty-fingered enthusiasm..."
Rovi
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、アンディー・ガルシア……いまの映画界でこれ以上の顔ぶれを揃えるのは実現不可能だろう。「オーシャンズ11」はいろいろな意味で往年のハリウッド映画を思わせる超大作。と同時に、フランク・シナトラ、ディーン・マーティンら〈シナトラ一家〉と呼ばれた連中が、お遊び感覚で出演した傑作犯罪コメディー「オーシャンと11人の仲間」の41年ぶりのリメイクでもあり、オスカー監督、スティーヴン・ソダーバーグが、このクラシックスを見事に再生させている。
クルーニー扮する保釈されたばかりの天才的詐欺師ダニー・オーシャンが、ブラッド・ピット扮するいかさまカード師や、マット・ディモン扮するスリの名人ら、11人の仲間を集め、賭博の町ラスヴェガスの地下200フィートにある難攻不落の巨大金庫強奪を計画。オーシャンは元妻を奪ったラスヴェガスのボス、アンディ・ガルシアの鼻をあかそうというのだ。奇想天外なあの手この手を使って、11人のチームがヴェガスのカジノを狙うというプロットは、シナトラ版にほぼ忠実。ソダーバーグのスタイリッシュな演出は、随所にオリジナルへの敬意を表しつつ、オールスター映画の条件をきちんと満たしている。ベテランのカール・ライナー、エリオット・グルードの助演も楽しいが、クルーニーが実にいい。シナトラの不良っぽいの魅力を踏襲しながら、役者として新たな境地に達している。まさに大人のための娯楽映画だ。また、デヴィッド・ホルムズがサウンドトラックを担当したことも話題だが、なかでも全編に流れるクィンシー・ジョーンズの“Blues In The Night”がこれまた渋い!
bounce (C)佐藤利明
タワーレコード(2002年01,02月号掲載 (P160))